
SHISHAMOの宮崎朝子さん
活動終了を発表したSHISHAMO。「最後に自分たちにとってもお客さんにとっても思い出として残るものを作りたい」という想いで3人のメンバーそれぞれが選んだ3枚組のセレクトアルバム『SHISHAMOでした!!!』を発売することに。
SHISHAMOは自分のものじゃないっていう意識が一番大事だった
「私がこれまでSHISHAMOのことを考える時って自分の好きという気持ちややりたいことを一度脇に置いて考えていたんです。でも今回は二人が選んでくれるCDもあるので、初めて本当に自分が好きな曲だけを選びました」
松岡盤と吉川盤に比べて、宮崎さんがセレクトした16曲の宮崎盤には、恋愛のダークな部分が表現された楽曲が多く収められている。
「3枚の中で一番偏ったすごく暗い救いのないCDができちゃいました(笑)。恋愛に限らず、悲しい時の方が心が複雑に動く。それを表現するのが好きなんです。そういう曲の方が、より聴き手に寄り添えるとも思っています」
宮崎盤のラストに置かれたのは新曲「運命と呼んでもいいですか」。幸せや喜びには慣れてしまうかもしれないけど、添い遂げるのはあなたしかいないという意志が宿った曲だ。
「ずっと恋愛の曲を書いてきて、その集大成となるような愛の曲を書きたいと思いました。誰かとずっと一緒にいることって楽しいだけじゃない。本当に面倒くさいし鬱陶しいことがたくさんある。それでも一緒にいることを選ぶのが、私が思う愛なのかなって。みんなその人と一緒にいる本当の理由は、わかっていないと思っていて。わかったらその人じゃなくてもよくて、その理由に当てはまる人を探せばよくなっちゃうっていうか。だから最後まで理由がわからないような歌詞にして、ただ失いたくない気持ちは確かっていうことを軸に書きました」
活動終了を発表した際のコメントには「SHISHAMOとしてブレることなく唯一無二の音楽、活動を続けてくることができたという自負もあります」という一節があった。SHISHAMOの活動で一番大事にしてきたことは何なのだろうか。
「SHISHAMOは自分のものじゃないっていう意識が一番大事だった気がします。自分が『SHISHAMOをこうしたい』って考えることもないくらい良いバンドだと思っています。自分が作ったわけじゃなく、みんながSHISHAMOをそういう存在にしてくれたんですよね。いつの間にか自分の意思とかどうでもよくなるくらいSHISHAMOを全うすることが大切になりました。3人のバランスもそうですし、それぞれがいないと成り立たないバンドになってよかったなと思います」
ラストライブは、バンドの地元・川崎にあるUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われる2デイズ。内容が違う2日間になるそう。
「ありがたいことに悲しむ人もいるかもしれませんが、ちゃんと『ありがとう』と『さよなら』を伝えられる2日間にしたいですね」
Profile
SHISHAMO
シシャモ 2013年11月、CDデビュー。2016年、初の日本武道館単独公演を開催。2017年、第68回NHK紅白歌合戦に初出場。6月13日と14日に行うUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでのワンマンライブで活動終了を発表している。
information

セレクトアルバム『SHISHAMOでした!!!』
メンバー3人が各16曲ずつセレクトしたCD3枚組・全48曲収録。2月11日発売。【初回限定盤(3CD+Blu-ray Disc 三方背ケース付き)】 ¥5,940 【通常盤(3CD 三方背ケース付き)】 ¥4,400(GOOD CREATORS RECORDS / UNIVERSAL SIGMA)
anan 2483号(2026年2月10日発売)より
























