自分や彼がきょうだいの中で何番目に生まれた子どもかによって、相性を見抜くことができる「きょうだい型人間学」。
「同じ親の元で生まれ育ったきょうだいでも、性格や行動スタイルはまったく違うということはよくあるもの。これは当然で、たとえば長子と末っ子では、親との関係性や他のきょうだいから受ける影響がまったく違うからです」
と言うのは、国際基督教大学教授で心理学博士の磯崎三喜年さん。きょうだい型人間学では、きょうだいを「長子」「中間子」「末っ子」「ひとりっ子」の4タイプに分類。長女や長男であっても、上に姉や兄がいる場合は中間子、あるいは末っ子ということになる。
「たとえば、長子はしっかり者、中間子は人間関係の達人、末っ子は要領が良い、ひとりっ子は自分の世界を持っているなど、各傾向があります。恋愛を含む人間関係を築くうえで大切なのは、まず自分を知り、相手を知ること。きょうだい構成の特徴を改めて自分に当てはめてみると、新たな角度から自分を知ることができるはず。さらに、彼のきょうだい構成を知ることは、彼と仲良くするヒントを手に入れたようなもの。自分との相性はもちろん、押さえておきたいツボ、長続きせるための注意点など、相手の攻略法がわかってきます。彼の“ありがちな”行動がわかるので、今まで腹が立っていたことも『はいはい』と流せるようになるかもしれません(笑)」
また相性は、きょうだい構成のほか、自分のきょうだいが同性か異性かによっても変わってくる。
「異性のきょうだいがいる女性は、良い意味でも悪い意味でも、『男ってこんなもの』という理解があることが多い。これがあるとないとでは、恋愛の仕方も違います」