チョコレートにまつわる最新事情をお届け。
チョコレート
母島の北緯は26度で“カカオベルト”の外。ハウス栽培などの工夫で500本の木が栽培可能に。

チョコレートをめぐる新たな動きとは…。“東京産”と“IT”がキーワードです。

史上初!? “東京産”カカオを使ったチョコレートが実現間近!

通常、赤道付近の限られた地域でしか育たないとされるカカオの木。そんな常識に挑戦し、国産カカオを使ったチョコレート作りに取り組む人々がいる。

チョコレートなどの製造を手がける平塚製菓(本社・埼玉)は'03年、“東京産”チョコレートの実現を目指し、東京都小笠原の母島でカカオの栽培計画「東京カカオ」プロジェクトをスタート。地元の農園の手も借りながらの、13年にわたる試行錯誤が実を結び、'16年には試作品が完成。気になるカカオの味は、海外産のものと比べて、爽やかな香りとやさしい苦味、なめらかな口当たりが特徴だそう。

現在のところ、'18年の商品化を計画中とのこと。野菜みたいにチョコを「国産」で選ぶ時代も、遠くはないのかも。

チョコレート

商品化のイメージ。日本で生まれ育ったカカオ、実際に口にする日が今から楽しみ。

ITとチョコレートのおいしい関係。米のチョコレートベンチャーに注目。

いま、アメリカではネット業界出身の人々が始めるチョコレートビジネスが注目されている。

サンフランシスコのブラント『TCHO(チョー)』の最高経営責任者を務めるのは、テクノロジーやビジネスを扱う雑誌『WIRED(ワイヤード)』の創設者であるルイス・ロゼット氏。出資をしていたこの会社に、CEOという形で合流した。『ダンデライオン・チョコレート』の創業者、キャメロン・リングとトッド・マソニスの二人も、それ以前はネット業界で働いていたという。こうした人々のチョコレート業界への参入は、プログラミングの手法を取り入れた合理的な製造方法の開発や、私服で働くカジュアルな接客スタイルなど、様々な新しい風を呼び込んでいる。

チョコレート

『TCHO』のチョコレート。シンプルでミニマルなデザイン。
※『anan』2017年1月18日号より。写真・小川朋央 文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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我が身を振り返る、内省する意味のある日で、そこから発展して自分に近い人たちとその外にいる人たちとの関係を見つめることまで含みます。異なる視点・意見をもった相手との間で対立したり迎合したりと揺れ動く様子もイメージされますが、いずれにしても自分の考えや気持ちについてしっかりと見つめることが大切です。

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