雨のパレードのボーカル・福永さんの、ひんやりとしてクリアな感触なのにソウルフルな歌声は一度聴いたら忘れられないほど魅力的で、「彼の声に惚れて、バンドに加入しました」というベース・是永さんのコメントに大いに納得。サラリとしているのに、ぐっと心に入り込んでくる音楽なのだ。
「このバンドを始めた当初から“日本の音楽シーンを変えたい”という思いでやっています。僕が昔から好きだった漫画『ソウルイーター』 の作者・大久保篤さんが僕らの音楽を<日本のバンドに対して持っていた不満を解消してくれるバンド>と評して下さったのは、めちゃ嬉しかったですね」(福永)
彼らの存在感を示したデビューシングル『You』に続き、セカンドシングル『stage』をリリース。前曲から一転してアグレッシブな楽曲で新しい面を見せてくれる。
「ライブで映えるアッパーな曲を作ろうとスタートしたので、歌詞もおのずと力強いものになりました。言葉はメロディに引っ張られて出来上がることが多いですね。この曲で次のステージに上がりたいと思っています」(福永)
カップリング曲のひとつ「1969」はファッションブランドの『GAP』のミュージックプロジェクトで制作された曲。「1969年はアメリカで大規模な野外フェス『WOODSTOCK』があった年で、様々な価値観が変わったり、新しいムーブメントが起きたりした時期。種類は違っても今の時代に新しいものを生み出したいという僕らの考えとも共通する部分があるので、歌詞にはかなり時間をかけました」(福永)
彼らの曲は、ほぼ毎日入っているというスタジオで、セッションしながら一曲ずつ作り上げるという。
「誰かが音を出し始めたら乗っかる、みたいな。それを全員で重ねていって広げていく感じですね。ドラムのリズムから曲が出来上がることもあります」(大澤)
「今年、思い切って高価なシンセサイザーを買ったんですよ。ギターにこだわらず、いろんなことをやってみたくて。ツールが増えるとサウンドのイメージも変わるし、やりたい音が具現化できます。ただ、ローンが大変なんですけど(笑)」(山崎)
日々のスタジオセッションから、既に次のアルバムも完成しつつある。
「自分たちの好きな音楽を、多くの人に届けること、を目標にいい曲を作って、いいライブをして、ファンを大事にしていきたい。今制作中のアルバムもぜひ期待していてほしいです!」(福永)