ユニークでシュールなのに愛らしい。何度も読み返したくなる4コマ絵本をご紹介。ヒグチユウコさんの『ボリス絵日記』です。
マンガ家の羽海野チカさん、ブックデザイナーの名久井直子さん、キャラクターデザイナーのコンドウアキさんらとのツイッターRTも収録。祥伝社 1200円

絵本やイラストの世界で独特の存在感を放つ画家のヒグチユウコさん。ギュスターヴくんをはじめ、緻密な線で描かれるミステリアスタッチの動物画も魅力的だが、愛猫のボリスくんやことり、ぼっちゃん、ニャンコらが活躍する4コマ+αのコミック絵本『ボリス絵日記』が最高だ。

「ツイッターに気分転換のつもりで上げているうちに単行本のオファーが。原画がないものが多いのと、他の方との会話によって起承転結になっていたのも多かったのでそのまま使えず、全部描き直しましたね」

日々の暮らしの中の微笑ましいエピソードはほぼ実話。ネコのボリスがことりに一目惚れしてしまったり、ぼっちゃんとぬいぐるみのニャンコの鉄板の愛など、虚実ない交ぜの世界観にも、きゅんとしてしまう。

「息子がとても喜んでくれるんです。ことりのお話は、ことりがボリスの家から逃げて終わりになるはずでしたが、息子に『ひとでなし』と罵られ続け、しかたなく再登場させました(笑)。ニャンコと息子の関係性は、喋れたらあんなふうかなと思う姿で描いています」

独特の世界観に思わずハマる? (C)ヒグチユウコ/祥伝社

今後の展開をうかがってみると、「思いついたら描く感じなので、ノープランです。そんな気まぐれ進行を、温かく見守っていただけたらうれしいです」

マンガ家の羽海野チカさん、ブックデザイナーの名久井直子さん、キャラクターデザイナーのコンドウアキさんらとのツイッターRTも収録。祥伝社  1200円

ひぐち・ゆうこ 画家。東京都生まれ。多摩美術大学卒。著者自身のオリジナルブランド『GUSTAVE(ギュスターヴ)』を展開中。この9月に『ボリス絵日記』(祥伝社)を含む4冊を刊行。(C)ヒグチユウコ/祥伝社

※『anan』2016年12月21日号より。写真・森山祐子(本) インタビュー、文・三浦天紗

(by anan編集部)

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