
デートに仕事に女子会など。シチュエーションに合わせてメイクを変えるのは、女性のたしなみ。
「当社のお客さま調査では、特に女友達と会うときは、いつものメイクから変化させるのに、少し控えめな艶にするという結果が。女友達から“頑張りすぎ”と思われるのが恥ずかしいという心理から、普段よりヌケ感のあるメイクにチェンジする人が多いようです」(資生堂ジャパン マキアージュ室 アシスタントブランドマネージャー・畠山真紀さん)
ヌケ感のあるメイクとはどのようなものか。同じ調査からは、自然な仕上がりのリップでヌケ感を出す人が多いことが分かった。
「そこで、より自然なツヤと血色感で、さりげなくおしゃれな唇に仕上げるリップアイテムの開発に着手しました。そうしてできあがったのが、マキアージュのウオータリールージュです」
新ルージュの一番の特徴は、水ベースを採用していること。水分の中に各種オイルや色材を含ませる処方のことで、みずみずしく軽やかなテクスチャーに仕上がる。
「色材は、水に溶ける染料を選びました。一般的な顔料と異なり、唇をじんわり染めるように色づきます。そのため唇本来の血色になじむ、自然な仕上がりになるのです。また、塗ったあとで上下の唇を合わせると、3層に分離。唇のすぐ上には水分の層、その上には極薄オイルの層が2つ重なるようになっています。時間が経っても潤いが逃げず、おしゃべりしても自然なツヤが消えないのは、この3層構造のたまものです」
しかも、人によって発色が微妙に変わるというから面白い!
「染料は、唇の中のアミノ酸と結合して発色します。アミノ酸の組成は人によって違うので、微妙に色が変わるのです」
女子会で、友達と発色の違いを比べたら大いに盛り上がりそう。
※『anan』2016年11月23日号より。写真・田村昌裕(FREAKS) スタイリスト・荻野玲子 取材、文・風間裕美子
(by anan編集部)