段取りをよくして、もっと料理上手になってみませんか? 今回は料理研究家の田内しょうこさんにお話を聞きました。
たうち・しょうこ 料理研究家。米国の大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。著書に『時短料理のきほん 1日5分「先取り習慣」で、かんたん、おいしい。』(草思社)。
たうち・しょうこ 料理研究家。米国の大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。著書に『時短料理のきほん 1日5分「先取り習慣」で、かんたん、おいしい。』(草思社)。

手早く作業ができれば料理は早く終わる。でも、そうそうスムーズにはいかないのが現実。

「作業の途中で、“次どうだったかな”とか、“あの食材はどこだっけ”と、立ち止まってしまうことがかなりのロス。調理を始める前に全体の流れを一度シミュレーションしてみて。材料を用意し、使う道具をひとまとめにしておくと、流れるようにできますよ」

と田内さん。また、時短アイデアの一つめのキーワードは「多めに」。料理は作る量にかかわらず、基本的に手間はほぼ一緒。「ならば一度にたくさん作って、冷凍しておくなり、下ごしらえして保存しておくなりしておけば、次回調理の際の手間が減り、時短に」とのこと。

では、さっそく「多めに」の具体的な方法を教えてもらいましょう。

ハンバーグの半量は冷凍し煮込み料理に。

焼成後、残った半分は冷凍庫へ。「凍らせたものは煮込みハンバーグにしたり、崩したトマトと一緒にスープにすれば、解凍時間を省ける。ホウロウバットに入れた状態で冷凍し、そのまま焼いても」

野菜は倍量ほど切り、塩もみしておく。

野菜をもう1品…と思うと、結構面倒くさいもの。「そんなときのために、野菜料理を作る際は、必要量の倍カットし、塩もみして冷蔵庫に入れておきましょう。おひたしやサラダ代わりの一皿に」。たとえば、きゅうりは“2本持ち”をしてスライサーで切ると、同じ時間で2倍切れる。

きゅうりは“2本持ち”でスライス!

きゅうりは“2本持ち”でスライス!

塩こしょうで炒めた肉の半量は明日へ。

肉野菜炒めなどを作るときは、肉を塩こしょうで炒め、半量を取り分けて冷蔵庫へ。「味付けがシンプルなので、どんな料理にも使いやすく、何より一度火が通ってるので、調理時間が短く済みます」

たうち・しょうこ 料理研究家。米国の大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。著書に『時短料理のきほん 1日5分「先取り習慣」で、かんたん、おいしい。』(草思社)。

※『anan』2016年11月9日号より。写真・土佐麻理子 イラスト・ナカイ ミナ

(by anan編集部)

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