徹底した節約術や投資、資産の増やし方で話題の厚切りジェイソンさんが、3つのマネー哲学を熱く語り尽くす。

ジェイソン流“マネー哲学”

2296 atsugiri1

1、幸せかどうかは、お金のあるなしとは関係ない。今の自分に満足しているかどうか。

約15年の投資で一生分の資産を築いたことで、僕のことを金の亡者と思っている人が多いかもしれないけれど、僕は無駄遣いが大嫌い。だから収入がいくら増えても、生活水準は全く変わっていません。稼げるようになったからお金をたくさん使いたいという気持ちは一切ないし、もともと物欲もない。お金がいくらあっても“もったいないものはもったいない”でしょ。僕はお金を使うことより、散歩しながら鳥のさえずりを聞いたり、娘たちと公園で遊んだりすることのほうが幸せを感じるんだ。お金は生きていく上で必要だけど、たくさんあるから幸せとはかぎらない。自分なりに満足な生き方ができれば、お金のあるなしに関係なく、幸せでいられると思うんだ。

2、お金は、人生に自由と多くの選択肢を与えてくれる。

でもお金があれば、好きなこと、やりたいことがしやすくなる。だから人生の選択肢がどんどん広がり、自由に生きられるようになるのは間違いない。僕がIT企業で働きながらお笑い芸人に挑戦できたのも、お金と自信があったから。お金があれば興味や関心があることに果敢に挑戦できるんだ。資格を取ったり、スキルを磨く費用にも充てられるし、給料に左右されずにやりがいのある仕事を選べるようになる。だって給料がいいからと、嫌な仕事を続けていくのは正直シンドくない? せっかくなら自分の価値観に合った働き方をしたいよね。お金があればその選択肢は絶対に増えるから、自由を手にしやすくなり、より豊かな人生を歩めるようになると思う。

3、なぜしない? パートナーや家族と、もっとお金について語ろう!

家庭内でお金の話をしない人が多いと聞いたけれど、WHY JAPANESE PEOPLE!? 夫婦が別財布でお互いの財産がいくらあるか把握していないのは、全く理解できない。長い人生を一緒に歩んでいくパートナーと、お金の価値観にズレがあったら、いずれ大きなトラブルに発展するよ。アメリカでも金銭感覚の違いで離婚する夫婦がたくさんいるしね。それにこれからの時代を生き抜いていくためにお金の知識は絶対に必要だから、子供にマネー教育を行うのも大事。高校で資産形成の授業が始まったけれど、学校に頼らず、まず家庭でしっかり教えるべき。だってそれが愛すべき子供の将来に直結するんだから。今すぐ家族でお金のこと話して!

厚切りジェイソンさん 1986年生まれ、アメリカ・ミシガン州出身。お笑い芸人、俳優、IT企業役員、投資家など、いくつもの肩書を持つ。著書『ジェイソン流 お金の増やし方』(ぴあ)がベストセラーに。映画『おそ松さん』に出演。

※『anan』2022年4月27日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・鈴木恵美 撮影協力・ホテル&レジデンス六本木

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2025.5.
12
MON
  • 六曜

    赤口

  • 選日

    天恩日

我が身を振り返る、内省する意味のある日で、そこから発展して自分に近い人たちとその外にいる人たちとの関係を見つめることまで含みます。異なる視点・意見をもった相手との間で対立したり迎合したりと揺れ動く様子もイメージされますが、いずれにしても自分の考えや気持ちについてしっかりと見つめることが大切です。

Movie

ムービー

Regulars

連載

https://ananweb.jp/tags/live-report
https://www.instagram.com/anan_mag/
https://ananweb.jp/regulars/visu-1gp