座りっぱなしや運動で疲れた脚をスポーツマッサージで和らげる。
血流を促進させてむくみや張りを緩める。
血液の流れを促進することでスポーツによる疲労を回復し、ベストなパフォーマンスに導くことを目的としたスポーツマッサージ。室賀淳先生は、スポーツに関わる仕事がしたい、パフォーマンスに貢献したいという思いから、トレーナーの道へ。さまざまなスポーツチームに帯同するなど、多くのアスリートのボディメンテナンスを担当してきた。
「スポーツマッサージは、解剖学や機能解剖学、生理学の観点に基づいた施術を行います。筋肉や筋膜、皮膚、脂肪などの組織にアプローチすることで、人に本来備わっている自己回復力を高めていきます。リズミカルにテンポよく、筋肉をほぐしていく点が特徴の一つで、施術にマニュアルなどはありません。患者さんそれぞれの症状や体の構造、生活習慣に合わせて行っています」
スポーツをしている人以外にも、おすすめできるものだという。
「血流を良くすることを大事にしたメソッドなので、生活習慣や普段の動作のなかで蓄積された体の疲労や痛み、肩こりなどにも、もちろん効果が期待できます。硬くなったふくらはぎまわりの筋肉を柔らかくすることで、長時間のオフィスワークなどによる慢性的な脚のむくみの改善にもいいですよ」
ほどよい圧で押され施術後は脚が軽やかに!
生活習慣やどのくらい運動をしているかなどの質問の後、施術がスタート。付け根や太ももの裏、ふくらはぎなど、日々のデスクワークによりむくんだ脚全体がほぐされていく。症状がひどい箇所を押されると、「うっ」と声が出る瞬間も。いろいろな体勢で素早くマッサージをしていく先生は、まるで忍者のよう…。施術後は脚がうんと軽くなり、股関節も開くように。
室賀先生が伝授! 自宅でできる脚ケア
普段あまり使わない内転筋を伸ばす。
硬くなった内転筋を緩め、股関節の可動域を広げるエクササイズ。まずは四つん這いになり、足を肩幅よりも広く開く。その状態から、お尻を後ろに引くようなイメージで下げていく。内転筋が伸びているのをあまり感じない場合は、脚をもっと広く開いて行う。
脚を左右に倒して股関節を柔らかく。
股関節のこわばりを和らげ、可動域を広げるエクササイズ。まずは、体育座りをした状態で両手を後ろにつく。次に、足を肩幅より広く開き、膝を90度に曲げる。膝の角度をキープしたまま両脚を右に倒し、その後、左に倒す。これを20回ほど交互に繰り返す。
東京都中央区銀座4‐3‐2 銀座白亜ビル6F TEL:090・7222・5381 11:00~22:00(土・祝日~21:00、日曜~18:00) 不定休 部分コース30分¥4,500~、全身コース60分¥7,500~。他に鍼灸やオイルマッサージなどのメニューもあり。http://www.athliv.tokyo/
※『anan』2022年3月16日号より。写真・田尻陽子 イラスト・山中玲奈 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)