逆境への適応力が高い人はどんな環境でもうまくいく。
大阪のテレビ番組に出演しているのですが、スタッフの方が用意してくれるケータリングがとにかくすごい。“温かいものを食べてください”という気持ちでやってくださっているようで、かつてはラーメンやおでんをその場で作ってふるまってくれました。それを出演者みんなで食べるのがすごく楽しかったんです。でも、コロナ禍でできなくなってしまい寂しい気持ちに。すると、今度は楽屋に、1人用のおやつやフルーツなどがたくさん並んでいて驚きました。なかには大阪にしかないコロッケやお団子などご当地のものも。出演者も多い番組なのに、スタッフの方一人で百貨店などいろいろな場所に行って探してきてくれたことに、思いやりの気持ちや気遣いの心が伝わってきました。“こういうご時世だから”と言い訳をすることなく、今できることを最大限に全部やろうとする姿がカッコいいと思いました。
また、私の友だちが婚活を頑張っているのですが、「今、コロナだから婚活パーティに行けない」と嘆きながらも、絶対に諦めたくないと3つのマッチングアプリを掛け持ちし始めたんです。私はすぐにできない理由を見つけて言い訳にしがちだけど、こうして逆境ともいえる状況を前向きに頑張っている人がいるんだなと。工夫をする力や状況に適応する力を持っている人は、どんな環境でもうまくやっていけるんだろうなと感じました。
まずは、予想外のネガティブな出来事が起こってもうまく対応している、お手本となるような人を見つけて学び、真似して行動してみるのがよさそう。自分がされて嬉しかったことを覚えておいて、自分で実践してみるのも役立つはずです。どんな状況をもポジティブにとらえて向き合える、柔軟な発想の持ち主を探しましょう!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年6月23日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)