共感力の高い人はフォロー上手になれる!
新潟で放送されているテレビ番組にリモート出演をした時のことです。家の白い壁の前に座っていたのですが、共演者の方に「横澤さん、いいおうちに住んでいるんですね」と言われたので、「写っているところだけですから、きれいなのは!」と、ノリで散らかっている部屋を見せたんです。すると、明らかにみんなドン引きしていて、やめておけばよかったと後悔しました。さらに、「ちなみに下ははいていますか?」と聞かれたのですが、その時、私はももひきみたいなものだけを身につけていたので、それがバレたと思い、「はいているわけないじゃないですか! いつから気づいていたんですか?」と聞き返したんです。すると、「いやいや冗談で聞いたんですよ」との答えが。さらに落ち込まんとしていた瞬間に、アナウンサーの方が、「でも、なんだか安心しました。子育てもお仕事もやっていたらそうなりますよね」とフォローして、場をなんとか丸くおさめようとしてくれたのです。失敗したと思い焦っていた私はその言葉を聞き、「安心できたのならよかった」と救われました。散らかった部屋も人間らしくていいかと思えたし、その言葉には、“完璧そうに見えているのに”という褒め言葉の意味合いが含まれているところも、見事だなと。そのサポート力に感動したんです。
そんな言葉が咄嗟に出るようになるためには、日頃から失敗した人に向けた優しい言葉を用意しておくことが大切。残念な状況をプラスに言い換える力は、日々のトレーニングがあってこそ身に付くものではないでしょうか。また、共感力が高く、落ち込んでいる人に寄り添えるようになることも大事。完璧な人に対しても、“みんな、同じ人類ですよね~”という思いで向き合いたいものです!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年4月28日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)