顔の運動不足急増中。表情筋マッサージでたるみレスに。
表情筋の衰えが、むくみやたるみを誘発。
マスク生活になってから、顔がむくみやすい、たるみが気になる、という声を多く聞くように。「マスクで顔が隠れている分、表情を動かす機会が減り、筋肉が衰えてしまったことが大きな原因です。表情筋という顔の筋肉は、動かさないとどんどん萎縮して凝り固まってしまい、それが続くと毛細血管を圧迫してリンパの流れが停滞。結果、むくみやたるみにつながるばかりか、くすみなどの肌トラブルにも。一方で、顔の上半分は力が入って硬くなりがちに。これらの対策としては、日ごろから、表情筋を意識的に動かすことが重要です。マッサージなどを日課にして、筋肉に良い状態を記憶させていけば、1週間ほどで変化が出てくると思います。また、呼吸が浅くなると血液中の酸素の巡りが悪くなり、筋肉が固まりやすくなってしまうので、常に深く呼吸するよう心がけることも大切なポイントです」(『ハリジェンヌ』代表・光本朱美さん)
たるみ対策5か条
筋肉の衰え以外にも、肌の乾燥やストレスによってターンオーバーが乱れたり、便秘によって老廃物を溜め込んでしまうと、たるみのリスクが高まるので要注意!
- とにかく顔を動かす。
- 深い呼吸で酸素を体に巡らせる。
- 紫外線は乾燥を招く。UVケアも抜かりなく。
- 水分はたっぷり摂り、便秘を予防。
- ストレスの解消手段を持っておく。
筋肉を抜かりなくほぐすマッサージ!
「マッサージを行う時は、皮膚に摩擦を与えないよう、厚みがあって指滑りのいいオイルやクリームを塗ってからが鉄則。顔のたるみやむくみを解消するには、固まった表情筋のコリをしっかりほぐし、血流を活性化させることがポイントです。そのためには皮膚ではなく、その奥にある筋肉を動かすよう、痛気持ちいいくらいの力加減で刺激を与えていきましょう。筋肉は使わないと、脳がいらないものと判断をして、年齢問わずどんどん老化してしまいます。逆に、正しく動かせば鍛えることもできるので、マッサージなどは継続して行うことが大切です」
【1】あごから目の下までの筋肉に刺激を与える。
手をグーにして第二関節を使い、内側から外側へさすりながら筋肉に刺激を与えていく。あご先から目の下までを5ラインに分け、少しずつ手を移動させて。
【2】おでこの筋肉に刺激を与えてほぐす。
1と同様に、グーにした指の第二関節を使い、おでこも内側から外側へさすりながら筋肉に刺激を与え、ほぐしていく。おでこは上下2ラインに分けて。
【3】耳を引っ張って血流を促す。
親指の腹と人さし指の第二関節で耳を挟み、内側から外側へやや強めに引っ張りながら揺らす。下から上に少しずつ位置をずらし、耳全体を10回ほど刺激していく。
【4】ツボを刺激しつつ、頬の筋肉をほぐす。
黒目下のラインと小鼻横のラインが交差するツボ・こりょうを人さし指の第二関節で押しながら持ち上げ、“あいうえお”と口を大きく動かす。3回繰り返して。
【5】小鼻横をほぐしてむくみをリリース。
小鼻のキワに人さし指の第二関節を当て、内側から外側に向け指を滑らせるように流していく。小鼻の丸み部分を3~5 ラインに分け、3 回繰り返して。
【6】咬筋をほぐしてゆるめていく。
口を開けた時にくぼむ部分の筋肉に人さし指の第二関節を当て、圧をかけ揺らしつつ、あごの上から頬骨の下あたりまで少しずつ上に指を移動し、咬筋全体をほぐす。3回行って。
【7】フェイスラインを引き上げフィニッシュ。
人さし指の第二関節であご先~口角まで、筋肉を持ち上げるよう指を滑らせていく。口角~耳横、頬骨下~耳横も同様に。各5回ずつ行って。
オールインワン¥28,600(ヴェリテクール TEL:092・753・7559)
光本朱美さん タレントやモデル、美容のプロも足繁く通う美容鍼灸サロン『ハリジェンヌ』代表。筋肉・ツボへのアプローチでセンターリフトした顔を作る独自技術は世界的にも評価が高い。
※『anan』2021年4月28日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・阿部朱莉(Gunn’s) 取材、文・松原 彩
(by anan編集部)