フリーアナウンサーになって今年で2年目。自粛中は、仕事に救われたと宇賀なつみさんは語る。

できないことを数えるのでなく今できることを数えてみる

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「私は超がつくほどアクティブ。自粛中は外出ができなかったので、仕事があって本当に助かりました。でもテレビ局に行かず、リモート出演になることも多く、最初は結構しんどかったです」

どうやって乗り越えましたか?

「友人など仲間の存在が大きかったです。オンラインで同窓会をしたり、この機会を利用して、普段なかなか会えない人たちに、近況伺いの手紙やメールをたくさん送りました。皆さんが元気でいることがわかっただけで、心がすっと軽くなった。外出できないからと塞ぎ込んでいても何も変わらないし、できないことを数えるより、できることを数えた方がいいなと思い始めたんです」

できることを数えるというのはとてもポジティブですね。

「はい。ほかには映画を観たり、本を読んだり近所を散歩してみたり。あとは部屋を居心地の良い場所にするために、花を飾るようにしたら、丁寧に暮らしているような気がして、心が豊かに。あと、今さらですがスキンケアをしっかりするようになりました。あれこれ試して、自分に合うものを買い揃えたら、すこぶる調子がいい! 今こういう状況になったことは、自分としっかり向き合う時間を持つためだったんだなぁと実感しました。実は今年、海外旅行を予定していたんですが、全てキャンセルになってしまって…。まあ、生きていればいつか行けるし、もしかしたら今は日本を再発見する時期なのかもしれないと思ったり。時間は限られているので、自分の人生をおもしろくするにはどうしたらいいのか、いつも真剣に考えるようにしています」

真剣に考えるとは、具体的にどのようなことでしょうか?

「私は、小学生の時から日記をつけているんですが、どこに行き、何を食べて、誰と会って、何を感じたかを毎日書きとめています。それをたまに読み返したりしているうちに好きなものや、おもしろいと思っているものが明確にわかって、自分というものが見えてきたんです。反対に、嫌なものや苦手なものもはっきりするから、それを好きに変えたり、これはもうやらなくていいと排除できるようになるんです。気持ちを書き出すことが、自分がおもしろいと思えるものに気づくきっかけになるのかもしれませんね」

宇賀さんが、事務所に所属せず、個人で活動をしているのも、“人生をおもしろくすること”を真面目に考えた結果の決断ですか?

「はい。自分の心の純度だけで仕事を選びたいと思ったから。誰かに気を遣うこともなく、おもしろいと思えるものだけを、自分で決めたかったんです。次は何をしたいか、常に考えているけれど、具体的な夢や目標は持たないようにしています。決めてしまうと、可能性を狭めてしまう気がするから。時代も目まぐるしく変わっていくし、自分も年齢とともに考え方は変わっていくと思うので、今を楽しんで、その結果、人生がおもしろくなればいいなと思ってます」

うが・なつみ 1986年生まれ、東京都出身。2009年、テレビ朝日に入社し、‘19年にフリーに。現在も情報・バラエティ番組を幅広く担当。趣味は旅行、読書、ドライブなど。

※『anan』2020年10月21日号より。取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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