豪華メンバーによるドリームマッチ。
卓球界初のイベントを主催するのは国内リーグの「Tリーグ」。新型コロナウイルスの感染拡大は卓球界にも大きな打撃を与えた。東京オリンピックの開催延期にとどまらず、Tリーグも最後まで行うことはできなかった。さらに学生の大会なども、ことごとく中止に。そんな状況にあって、「“卓球”というスポーツが持つボーダーレス(国籍、年齢、性別を問わない)なチカラで、人々に少しでも元気を与えることができないかと考え」(宮崎義仁Tリーグ理事長補佐)、実施を決めたという。無観客で行われるが、誰もがテレビやYouTubeなどで、無料で観られるように準備するそうだ。
開催にあたってはクラウドファンディングにも取り組んだ。集まった支援は1000万円を突破、目標の300万円を大きく上回った。この数字に、ファンの期待の大きさが分かる。それに応えるように、真剣勝負を追求しつつ、男子と女子の対戦など、ふだんなら不可能なゲームも検討が進められている。
スポーツ界全般が、なかなか先の見通しがつきにくい中、卓球ファンのみならず楽しみなところ。当日を心待ちにしたい。
張本智和(木下マイスター東京/木下グループ)「喜びをかみ締めながら(プレーするので)、久々の卓球観戦を楽しんでいただけたら」
水谷 隼(木下グループ)「日々進化しているプレーを多くの方の心に刻めるようにプレーさせていただきます」
石川佳純(全農)「このイベントを起点に一歩ずつ前に進んでいく象徴的な出来事になると思っています」
平野美宇(日本生命レッドエルフ/日本生命)「微力ながら卓球を通じて皆様が元気になっていただけるよう全力でプレーいたします」
「2020 JAPANオールスタードリームマッチ」 9月14日(月)、リモートマッチとして都内体育館で無観客で行われ、17:58~20:00 BSテレ東で放送およびYouTube(テレビ東京 卓球チャンネル)にて配信。
※『anan』2020年9月16日号より。写真・Getty Images 文・松原孝臣
(by anan編集部)