オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『グレイテスト・ショーマン』です。
ヒュー・ジャックマン

おヒューことヒュー・ジャックマンといえば、アメコミキャラのウルヴァリン…も、あるけど~。ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役で魅せた美声にメロメロになった人も多いんじゃない? むしろおヒューはそちらがお好き。なんせ、主演最新作のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』は、おヒュー7年半越しの念願企画だったんだもん。

「企画が立ち上がってから7年半。長かったよ。しかもその間でも一番大事な日が、僕の皮膚がんの手術と重なってしまって、めちゃくちゃ焦ったんだ。だって、映画を作るゴーサインをもらうためのプレゼンだったんだよ! だから手術後すぐにプレゼンで歌ったんだ」

この作品は、地上でもっとも偉大なショーマン(興行師)と呼ばれたP・T・バーナムの半生を描く伝記ミュージカル。おヒューが演じたバーナムが残した功績ってすごいのよ。日本でも“リングリングサーカス”の愛称で親しまれた某サーカス団の創始者。封建的だった19世紀のアメリカで、見た目などが個性的すぎて虐げられていた人たちと共に、最高のショーを作り上げた人なの。

「今まで映画にも舞台にもなっていないオリジナルのミュージカルというのがポイント。『ラ・ラ・ランド』も同様で、話題になったけど、実は僕らの企画の方が先にあったからね(笑)。ハリウッドでオリジナルのミュージカル映画にゴーサインが出たのは、23年ぶりなんだよ!」

びっくり事実~! “ラララ”や“レミゼ”のおかげでミュージカルファンは増えたし、満を持してこの映画。おヒュー、運持ってるわ~。

「しかも楽曲と踊りは今のポップスなんだ。役作りのためにバーナムに関する本を36冊読んだけど、かっこいい振り付けと超キャッチーな歌を覚えることはそれ以上に楽しかったよ。特にザック・エフロンとの酒場のシーンは、帽子やグラスを使った難しい振り付けでね。初めてのことばかりだったけど、ザックはその点とても経験豊富だったから、いろいろ教わりながらやったよ(笑)」

あのシーン、めちゃくちゃかっこいい! 観たら一度は同じ振り付けでテキーラ祭りしたくなるわよ。そしてなんといっても、主題歌の「This is Me」の感動ったら!

「“他の人と違う”っていうことで悩んだ経験はだれでもあると思うんだ。意外に思うかもしれないけど、僕にも“他とは違う”って感じてしまった経験はあって、あの独特の疎外感はよくわかる。きっとあの曲、そしてこの映画で語られる物語は、勇気を与えてくれるはずだよ」

『グレイテスト・ショーマン』 監督はこれで長編デビュー。おヒューと同郷オーストラリアの新鋭。監督/マイケル・グレイシー 出演/ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ゼンデイヤ、キアラ・セトルほか 全国ロードショー公開中。(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

ヒュー・ジャックマンさん 1968年10月12日、オーストラリア・シドニー生まれ。2000年の『X-メン』でのウルヴァリン役で大ブレイク。『レ・ミゼラブル』で初めてアカデミー賞主演男優賞候補に。

※『anan』2018年2月28日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)

(by anan編集部)


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