健康や姿勢にも影響を与えるという骨盤の「ゆがみ」。でもそもそも、正しい骨盤の位置ってどこなの? タレントで整体師の久嬢由起子さんに聞いてみました。
骨盤1

ゆがみや不自然な傾きのない理想の骨盤は、ちょっと前傾気味。

「骨盤がムリのない範囲で自然に前へ傾いていると、背中から首まで、背骨がきれいなS字カーブを描きます。すると首や腰に負担がかからず、肩こりや腰痛にもなりにくいんです」(久嬢さん)

骨盤が前に傾きすぎていると、“反り腰”といわれる状態に。

「高いヒールの靴を履く女性に、多い姿勢。胸を開いて一見姿勢がよさそうですが、腰に負担がかかって腰痛になりやすい。歩くのに前腿の筋肉ばかり使うから、脚の前面が疲れやすく張ってしまいます。逆に骨盤が後傾すると、猫背になってあごが前へ出てしまいます。いわゆる、“スマホ首”といわれる姿勢。遠目からは、おばあちゃんみたいに見えます。この姿勢は、首や背中にダメージ大。肩甲骨が前に出て動かしにくくなるので、背中に脂肪がつきます。また、お尻の肉が重力に負けて、垂れ尻になってしまうことも」

ゆがんでしまったり、不自然に傾いてしまった骨盤を元に戻すには“肛筋”を鍛えるべし。

「肛筋とは私の作った造語で“肛門まわりの筋肉”の総称。肛門をキュッと締める肛門括約筋、肛門や腸を支える肛門挙筋などが肛筋にあたります。肛筋は、骨盤を構成するいろんな骨につながっていて、骨盤を下から支えて安定させる役割も果たしているのです」

骨盤の安定に欠かせない肛筋だけど、普段使うのは排便のときくらい。油断しているとすぐ衰えて、ダラーンとゆるんでしまう。

「そこで必要なのが、肛筋を鍛えるトレーニングです。基本はお尻にペンを挟んで肛門に力を入れるだけ。肛筋が鍛えられればグラグラしていた骨盤がシャキッと安定し、正しい傾きに戻るんです。すると、内臓の下垂が戻って下腹がペタンコに。骨盤につながっている腹筋や脚の筋肉も正しい位置になって動かしやすくなるので、くびれができ、全身の代謝が上がって痩せやすくなるんです」

久嬢由起子さん タレント、整体師、肛筋トレーナー。著書『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』、DVD『やせたいなら! 健康でいたいなら! 肛筋を鍛えなさい』が話題に。

※『anan』2017年10月25日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・イワタユイナ 取材、文・風間裕美子

(by anan編集部)

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