
お杉:天才的なドライビング・テクニックを持つ青年ベイビー(アンセル・エルゴート)の恋と葛藤を描くクライム・アクション。でも、ポイントは全編を彩る音楽なの!
B子:冒頭からイケてる。銀行襲撃中の仲間を待つ間、iPodを聴きながらリズムをとってる姿がすごいチャーミング。彼の音楽愛と犯罪との距離感が、このシーンだけでわかる。さすがエドガー・ライト監督。
お杉:ライトにしては笑いが少ないのは、豪華すぎるキャストのせいかしら。ベイビーは過去の過ちのせいで組織のドライバーになったんだけど、そのボスがケヴィン・スペイシー。一味にジェイミー・フォックスやらジョン・ハムやら、演技派おじさまが集結。
B子:そんな大物に囲まれて堂々と主演を張れるアンセルくんて、すごくない? 『きっと、星のせいじゃない。』以来のハマり役よね。音楽を通して惹かれあうウェイトレスのデボラとの会話もお洒落だったよね。
お杉:そのへんもさすが、エドガー・ライト。映画の台詞や音楽の知識をひけらかしあうオタクっぽさも、好きな人にはたまらないよね。なんなら、観ながら「わかる、わかる!」って言っちゃう?(笑)
B子:やな感じ~(笑)。でも、大目に見てあげてよ。
お杉:大目に見よう。なぜなら、おじさんたちとのジェネレーションギャップを埋めるのも音楽だからね。どの世代が観ても、ツボっちゃうこと間違いなし。全30曲入りサントラが欲しくなるぜ。
B子:なぜ、ベイビーが音楽とクルマがないと生きていけないのか。そのへんの事情も徐々に明かされていくし、ドラマとしても見応えあり。
お杉:もちろんベイビーのドライビング・テクもね。『ワイルド・スピード』ファンの皆様もチェキラッ!

お杉とB子 ジム・ジャームッシュ監督作でいちばん好きかもな『パターソン』(8月26日公開)。出てくるワンコも超絶かわいいのよ。(お杉)8月に全米公開される『スティーヴとロブのグルメトリップ』第3弾は、美食の国スペインが舞台。日本公開が待ち遠しい。(B子)
※『anan』2017年8月30日号より。
(by anan編集部)
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