松尾スズキさん作の絵本を舞台化した『気づかいルーシー』で、ルーシー役を演じる岸井ゆきのさんが舞台に対する意気込みを語ってくれました。
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気づかいも“しすぎ”に注意!? 愉快なホロ苦喜劇、待望の再演。

松尾スズキさん作の絵本をノゾエ征爾さんの手により舞台化した『気づかいルーシー』。初演は‘15年、好評を博しての再演に、ルーシー役の岸井ゆきのさんは「早く稽古したくてしたくてたまらない」と意気込む。

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「前回、公演が終わるのが寂しいくらい楽しくて、再演の話を聞いてからずっと待ち遠しかったから」 とはいえ、初演は稽古当初から順調だったわけではなく、「本番1週間前くらいまで、自分のなかで全然整理がつかない部分があった」そう。

「音楽劇なんですが、それまで普通にお芝居していたところから突然歌うっていうのが…。小さい頃からミュージカルが大好きだったのに、いざ自分がやるとなったら、どうしても整理が追いついていかないんです。それをノゾエさんに話したら、『こういうもんだと割り切る人はいっぱいいるけれど、悩めるなら悩んだほうがいい』と言ってくださって。そしたらある時、感覚的に一本筋が通ったと思えた瞬間があったんですよね。ノゾエさんが信じて待ってくださったことがありがたかったです」

そのノゾエさん自身もまた、本番直前に大幅な美術セットの変更を決断。そうやって全部に妥協せずにきたことが初演の評価に繋がっている。

「大変だったけれど、それで世界観がより明確になって皆がルーシーの世界に入り込め、完成も早かったんですよ。おかげで再演のハードルは高いですけど(笑)。でも子どもから大人まで誰もが楽しめる舞台ですし、より鮮明で豊かな世界を皆で作っていけたらいいなと思っています」

きしい・ゆきの 1992 年生まれ。近作にドラマ『真田丸』など。劇団☆新感線『髑髏城の七人~Season風~』は9/15~、11月には主演映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が公開。

ルーシー(岸井)とおじいさんはふたり暮らし。ある日、おじいさんが馬から落ちて亡くなり、ルーシーを気づかった馬は、自らおじいさんの皮をかぶってなりすますことにするが…。7月21日(金)~30日(日) 池袋・東京芸術劇場 シアターイースト 原作/松尾スズキ(千倉書房『気づかいルーシー』) 脚本・演出・出演/ノゾエ征爾 出演/岸井ゆきの、栗原類、川上友里、山口航太、山中崇、小野寺修二 整理番号付き自由席大人4000円ほか(税込み) 東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296 
http://www.geigeki.jp/
 福井、長野、富山、広島公演あり。

※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・星野加奈子 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)


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