普段のギャグと、シリアスな回とのギャップがいいんです
「毎月4日はジャンプコミックス、9日と25日辺りがフラワーコミックス、13日は別冊フレンドと別冊マーガレットを買いに書店に通う」という、筋金入りの漫画好きである宮地真緒さん。フォローの範囲は少年漫画、少女漫画を問わないけれど、なかでも『銀魂』は、アニメ版が映画化されたと知るや、複数回映画館に通ってしまうほどのファン。なんと昨年には、沖田総悟のコスプレで「ジャンプフェスタ」に参加したというツワモノ。「基本的には下ネタもありのギャグ漫画なんですけれど、時おりシリアスなエピソードが挟まれるんですね。それが、普段のノリからは想像できないような感動的な話だったりして、その硬軟のバランスがいいんです。しかも、そういうシリアスな回にも細ごまと『銀魂』らしいくだらないギャグがちりばめられているのも好き。『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』のようなジャンプの人気連載だけじゃなく、いろんな人気アニメやゲームのパロディも盛り込まれているんですが、原作者の空知先生と私が同世代だからか、元ネタがわかるっていうのも大きいのかもしれません(笑)」
一番好きな登場人物はやっぱり銀さん!
悪役も含めて、登場人物のキャラが立っているのも魅力だと話す。
「“バカ皇子”と呼ばれているハタ皇子というキャラクターがいるんですが、見た目のインパクトもですが、時どき思わぬところで思わぬ登場の仕方をして笑わせてくれるんです。途中から全然出てこなくなって寂しい気持ちでいたんですが、原作が最終章に突入して久々に登場していて。過去のエピソードが描かれたり、コミックス68巻でまさかの表紙になったり、その活躍ぶりが嬉しくて」
ただ、やっぱり一番好きなキャラクターは主人公・坂田銀時とか。
「私の心のヒーローは、長年『シティーハンター』の冴羽獠だったんですが、銀さんは久々に現れた冴羽獠イズムを持つ主人公。ちょっとエッチでチャラいけど、じつは仲間思いで、何より強い。そのギャップがカッコいいんです」
とくに好きなのが、今回の実写映画でも描かれている紅桜編。
「普段の万事屋の面々は協調性もなくバラバラ。でも、仲間のピンチに直面して、互いが互いのために戦うんです。彼らの絆を感じられて、何度読んでも感動します」
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空知先生にしか描けない唯一無二のギャグセンス!
下ネタや有名作品のパロディなど、とにかくギャグのバリエーションが多彩。「張り込みの間中、あんぱんしか口にしなかった真選組の山崎退が、徐々に蝕まれていく回があるんですが、展開がシュールで、もはやギャグというより狂気に近い(笑)。あと、ジャスタウェイという謎の物体が出てくるんですが、爆弾として製造されていたと思ったら、料理に使われていたりもして、いまだその謎は解明されないまま。そんな空知先生独特のシュールな笑いが癖になるんです」
アクションシーンのライブ感ある描き方。
SF時代劇だけに、戦闘では殺陣のシーンが多く描かれる。「スピード感や躍動感を感じさせる作画がカッコいいんです。とくに、紅桜編で銀さんと桂小太郎が背中合わせになって高杉晋助に刀を向けるシーンで、刀を持った手だけがアップで描かれているコマがあるんですが、静止画なのに映像のような迫力を感じさせて、見る度にしびれます。普段は長髪の桂が、髪を切られて短くなっている姿には女子的な萌えもありますし、大好きなシーンです」
シリアスなシーンもあり。新八が男を見せた瞬間
紅桜編では、銀時のピンチを前に、盲目ながらも居合斬りの達人である岡田似蔵と対峙する。もともと剣術道場の跡取りではあるけれど、それまで剣の腕前を見せることがほぼなかった新八。ここでそれなりに剣術の素養があることが明らかに。「それまでヘタレだと思っていた新八ですが、凄む似蔵に若干怖じ気づきながらも一歩も引かず、『次は左手をもらう!』と立ち向かっていく姿に、はじめて彼の“男気”を感じて感動しました」
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