商店街から路地を入ると、木のモザイク壁が美しい、真新しい店に着いた。ソフトクリームのオブジェにも迎えられ、なんだか心和む。『賛否両論 寄り道』はあの和食の名店、『賛否両論』が始めた甘味処。
「子供の頃近所にあった、甘いものもおでんもと色々ある甘味処みたいな、どの時間にも寄り道できる場所があったらいいなと思って」。そう話す笠原将弘シェフ、“ほうじ茶、だし、スイーツ”をテーマに、夢の甘味処を自分で作ってしまった。
本店のコースをしめくくる人気者、「とり将プリン」もここならいつでも気軽に。シェフが実家の焼き鳥店『とり将』を継いだ際に考案した、思い出深いこのプリン、クレームブリュレをイメージしているそうで、卵は黄身だけを使い生クリームもたっぷり。とろり蕩(とろ)けるこくまろな味わいにカラメルはバシッとビターで、濃密な世界が広がる。
「ほうじ茶プリン」は飲み物として出しているほうじ茶用の静岡の深煎り茶葉を、ミルクで煮出して作る新名物。スプーンにぷるりと立つ昔ながらの硬めプリンは、ほうじ茶のこうばしさとスモーキーな香りがなんとも心地よくて、何杯でもいきたくなる。そんな板前オヤツを思い立った時にふらっといただく、これって最高に幸せな寄り道じゃないですか。
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