
左からRANさん、TAKUTOさん
8人の個性が満開の新曲「DANGER」を8月18日に配信リリース。個々の活動も増え、ますます存在感を放っているMAZZELの現在地について、RANさんとTAKUTOさんに語っていただきました。
―― まず、今回のスポーツミックススタイルとやんちゃなスーツスタイルでの撮影はいかがでしたか?
RAN スーツは衣装でも着ることはありますが、今日のスーツスタイルはハズしのアクセントが入っていたり、ちょっと変化球なスタイリングだったのが面白かったです。きちっとしたスタイリングにラフなアクセントをひとつ入れるアプローチは自分で試そうと思ってもなかなかハードルが高かったりするんですが、今後「やってみたいな」って思いました。スポーツミックスのスタイリングは、タイトめなシルエットのトップスが新鮮で「自分は意外とこういうのも着られるんだな」という発見がありましたね。
TAKUTO スーツスタイルで着たトラックジャケットは首元のチャックにチェーンが付いていたり、腕に紐の装飾が付いているのが新鮮でした。こういうアクセントが効いた服は好きですね。スポーツミックススタイルも含めて、普段からもっといろいろなファッションに挑戦してみようと思えて、とても楽しかったです。
―― 新曲「DANGER」のMVは実際のお寺で撮影したと聞きましたが、印象に残っていることは?
TAKUTO MVでアクションや殺陣(たて)をやるのは初めてだったので、出来上がりが想像できなくて。撮影中は「これはどう映っているんだろう?」っていう不安があったんですが、完成した映像で見ると様になってるなと思いました(笑)。安心しましたね。
RAN 本物の仏像の前で踊ったりしてるんですが、和なトラックとのマッチングを考えて撮影場所を選定していたり、とてもコンセプチュアルなMVになっています。短めの曲ではありますが、盛りだくさんの内容なのでたくさん楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
TAKUTO サビの前後のSEITOのダンスがすごいことになってるんですが、普段からブレイキングでめっちゃ体を動かしてるからこそ、パワフルに体を回転させながら刀で斬る動きがとても上手だしハマっているなと思いました。
RAN 確かにそうだよね。MAZZELのダンスパフォーマンスのひとつの集大成であり、ひとつの節目となる作品だと思います。振付はKAITAさんにお願いしました。KAITAさんに振付をお願いするのは3回目で、特にダンスに力を入れたナンバーをお願いすることが多いんです。「DANGER」はその究極体みたいなものですし、自分たちしかできないMVになった自負があります。「これがMAZZELです」と胸を張って言える作品です。
TAKUTO 今のMAZZELの強みを存分に入れられたMVになりました。RANが言った通り、大きな節目だし、この曲で勝負するっていう強い意志のある曲。いろいろな人にMAZZELのヤバさが届いてほしいですね。
―― 歌詞もMAZZELの“普通じゃなさ”がポイントになっていますよね。
RAN 以前、社長(SKY-HI)とメンバーで「MAZZELってどんなグループ?」って話し合った際に「“邪道な王道”がMAZZELが目指すべき方向なんじゃないか」っていう話になったんです。この2つの言葉は一見正反対に思えるけど、一人ひとりの個性や尖った部分は邪道で、それが合わさってここからの王道を作っていきたい。「DANGER」ではMAZZELのスタンダードのひとつを作れた気がします。ここからさらにMAZZELらしさを出せるようになっていくんじゃないかな。
―― フェスでダンスサイファー(複数人が円を作り、順番に中心に出てきて即興でダンスを披露すること)を披露したり、バラエティ番組の出演が増えるなかで、MAZZELの一人ひとりの個性がどんどん広がってきていると感じる人も多いと思います。
TAKUTO YouTubeのコメント欄でもMAZZELの個性に触れてくれるコメントがすごく増えていて。例えば、ダンスでめちゃくちゃかましたと思ったら、KAIRYUが歌ですごいフェイクをかましたり。かと思ったら、NAOYAやHAYATOがかわいい仕草で魅せる。メンバーから見てもMAZZELってすごく面白いし、なかなかない組み合わせのグループだなって思います。「DANGER」は和テイストのかっこいい曲ですが、これからもっといろんな方向性でMAZZELらしさを伝えていける気がします。自分たちでそれを考えるのも楽しいですし、皆さんにどう届いていくかワクワクしています。
―― おふたりはダンスの実力者ですが、他に共通点は感じていますか?
TAKUTO 8人の中で性格が似ている方だと思っています。あまりおちゃらけることはなくて、リハーサルとかでスタッフさんと一緒に真面目に演出のことを考えることが多くて。気を使う部分も似てるんじゃないかな。
RAN 僕もそう思います。
TAKUTO おお(笑)。
RAN 似ているからこそ、TAKUTOを見ていて、「こういう感じの時は自分もこういう行動をしているのかな」って思ったり、逆に「こういう考え方もいいかもしれない」と気づかせてもらったり。僕は集中して入り込むと視野が狭くなってしまうところがあるので、TAKUTOに「どう思う?」って意見を聞くようにしています。考えが近いことが多いので聞きやすいし、安心できますね。
TAKUTO 僕も同じで、「ここどう思う?」ってRANに聞くことが多いですね。
―― おふたりともグループトークでは見守っていることが多い印象があります。
TAKUTO 僕については、KAIRYUにノリで「喋れよ!」ってツッコまれることが多いです(笑)。RANは2年前とかに比べると、ライブのMCや「まぜべや」(YouTubeコンテンツの「MAZZEL ROOM」)で頑張って喋ろうとしてるんだろうなって感じてます。
RAN そう。喋るのは好きなんだけどね(笑)。
TAKUTO あの関西人チーム(KAIRYU、NAOYA、SEITO)がずっと喋ってるから入っていくのが難しいんだよね。
RAN そこなんだよ!
TAKUTO 入る隙がないんだよなぁ(笑)。
RAN 僕とTAKUTOは同じことを感じているけど、待つ方(TAKUTO)と行く方(RAN)。
TAKUTO そうだね。俺は「もういいや」って思ってるところがあるけど(笑)、RANがツッコんでいってうまくいかなくていじられてるのもまたMAZZELらしくて面白いよね。
RAN 俺は見切り発車で「行っちゃえ!」って思って行ってみたら出口がなくて「どこ?」って迷う(笑)。どちらにしろグループの雰囲気は良いので。
TAKUTO MAZZELってそこがすごいよね。他人事みたいだけど(笑)。個人のお仕事も増えているなかでそれぞれの経験値が上がって力がつけられている実感があります。もっと経験を積めばより良い方向に進んでいけるんじゃないかなって思います。
―― ananで他のメンバーのどんな姿を見てみたいですか?
RAN 他のメンバーの普段とは違うファッションは見たいですね。NAOYAはかっこいいもかわいいもできるけど、尖ったファッションにも挑戦してほしい。RYUKIは普段はかっこいいストリート系のファッションなので、アンニュイな雰囲気のファッションで新たな一面が見てみたい。
TAKUTO HAYATOはすらっとしていてスタイルが良いので私服ではやらないようなファッションも似合いそう。
―― 最後に、今後メンバーとやりたいことを教えてください! 前回のインタビューでは「8人全員でサイクリングをしたい」とおっしゃっていました。実現したのでしょうか?
TAKUTO ちょっとまだ…。
RAN イベントでファンの方にもそれを聞かれたんですけど、そもそもKAIRYUがまだ自転車を買ってない(笑)。
TAKUTO そうなんだよ(笑)。
RAN KAIRYUだけレンタル自転車になるかもしれないな(笑)。
TAKUTO いつかやろうね!
Profile

RAN
ラン 2002年8月23日生まれ、熊本県出身。初出演にして初主演を務めた映画『アオショー!』が全国公開中。「勇気がもらえる合唱がテーマの青春映画なので、ぜひ劇場で観て勇気をもらってほしいです!」

TAKUTO
タクト 1998年10月28日生まれ、東京都出身。グループの最年長でリーダー。過去にはトップアーティストのバックダンサーも務めた。一つ一つの音をしっかり振付で表現し、繊細で美しい動きで魅せる。
MAZZEL
マーゼル SKY-HIがCEOを務める音楽事務所「BMSG」に所属する8人組ダンス&ボーカルグループ。2023年5月にシングル『Vivid』でデビュー。多くの夏フェスに出演し、新曲「DANGER」が配信中。
TAKUTOさん・ジャケット¥137,500 パンツ¥68,200(共にアナーキスト テーラー/シアン PR TEL. 03-6662-5525) トラックジャケット¥33,000(ボディソング/ティーニー ランチ TEL. 03-6812-9341) 左耳のイヤカフ、シルバー¥15,180 ゴールド¥17,380 右耳のイヤカフ¥11,880 リング¥28,380※セット価格(以上ノウハウ/ノウハウ ジュエリー TEL. 03-6892-0178) サングラス¥29,150(オークリー/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)
写真・山根悠太郎(TRON) スタイリスト・井田信之 ヘア&メイク・時田ユースケ(ECLAT) 取材、文・小松香里
anan 2462号(2025年9月10日発売)より