清野菜名、『119 エマージェンシーコール』を通して「指令管制員という仕事を多くの人に知っていただきたい」

エンタメ
2025.02.10

清野菜名さん

横浜市消防局の指令管制員が実際に着用している活動服に身を包み、颯爽と現れた清野菜名さん。これはドラマ『119 エマージェンシーコール』の衣装で、清野さんは119番緊急通報に対応する指令管制員で主人公の粕原雪を演じている。

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指令管制員の仕事を知ってほしいしリアルを発信したい。

「お話をいただいた時は、この職業について何も知らなかったのですが、演じるにはその仕事について学ばなければいけないと思い、いろいろ自分でも調べました。横浜市消防局にもお伺いして実際に皆さんが働く姿を見学させていただいたのですが、次々にかかってくる、助けを求める電話に24時間対応し続けているなんて本当に大変な職業だと思ったのと同時に、感謝の気持ちが溢れました。演じてみると、通報を受けて性別や年齢、状況を聞き出し、相手がいる場所を地図で特定して打ち込むという作業を瞬時に行わなければいけないんです。また、たとえば心肺停止を表す“CPA”などの専門用語を、口では違うセリフを発しながらモニターに書き込む作業なども同時にやらなければいけなくて。頭がパンクしそうな毎日です」

幼い頃からの指令管制員になるという夢を叶えた雪の印象は「行動力があって正義感も強く、仕事に対して熱い気持ちを持っている女性」。

「好きなことには、どれだけでも時間をかけられるというところは私も同じ。雪は一度聞いた声を忘れないという特技がありますが、私にも、教えてもらった新しいアクションの技をその場ですぐに再現できる特技があるんです。漫画『NARUTO‐ナルト‐』に出てくるコピー忍者“はたけカカシ”みたいだと思っています(笑)」

役作りには特別な思いがあり、雪のセミロングのウェーブヘアにも理由があるという。

「現場見学をさせていただいた時、髪型や髪色に決まりはあるか聞いたところ、髪色を変えたからって命を救うことに変わりはない、ということをおっしゃっていたのが印象的で。私自身、この職業に勝手に堅いイメージを抱いていたのですが、そうでもないというところもリアルに発信していきたい気持ちがありましたし、このドラマを通して指令管制員という仕事を多くの人に知っていただきたいと思いました。また各話ごとに、聞き馴染みのある声優さんが通報者として登場するので、楽しみにしていてください」

緊迫した撮影現場とは一転、前室では共演者たちとのこんな裏話も。

「カットがかかったら前室に走って戻るぐらい、みんなボードゲームに夢中。オンとオフのいい切り替えになっています。今はオセロのトーナメントの真っ最中ですが、強いと公言していた私は(佐藤)浩市さんにコテンパンにやられました(笑)」

PROFILE プロフィール

清野菜名さん

せいの・なな 1994年10月14日生まれ、愛知県出身。主演作はドラマ『日曜の夜ぐらいは...』、映画『耳をすませば』(松坂桃李とのW主演)ほか多数。アクションを得意とし、映画『キングダム』シリーズではその演技も話題に。

INFORMATION インフォメーション

『119 エマージェンシーコール』

一度聞いた声は忘れない、新人指令管制員の粕原雪(清野菜名)。消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命を繋ぐヒーローの物語。出演/清野菜名、瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、中村ゆり、佐藤浩市ほか。毎週月曜21時よりCX系にて放送中。Ⓒフジテレビ

写真・小笠原真紀 インタビュー、文・若山あや

anan 2433号(2025年2月5日発売)より

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