日本茶を楽しむ時間が心と体を温めて整えます。
私のおばあちゃんは、「朝茶はその日の難逃れ」とおまじないのように言いながら、夏でも温かい緑茶を飲んでいました。たしかに、温かいお茶を両手で持って飲むと、ホッとします。お湯が沸いた音を聞いたり、湯飲みから立ち上る湯気を見るだけでも癒されるもの。茶柱が立つのを見た日には、幸せな気持ちにもなれます。そんな時間を持てるのは、家で温かいお茶を淹れて飲む習慣がある人だけ。お茶で体を温めようとする心がけも素敵だし、時間の使い方に余裕があって、穏やかな生活を送っているように感じます。さらに私がすごいと思うのは、急須でお茶を淹れる女性です。紅茶やハーブティーなど、いろいろな飲み物に使えるティーポットとは違い、急須は緑茶やほうじ茶など、使う用途は日本茶に限られています。しかも、注ぎ口のところが細くなっていて洗いづらさもある。にもかかわらず急須を持っているというのは、日本茶に並々ならぬこだわりと愛情がある証拠。きっと、出がらしの茶葉もすぐに捨てるのではなく、脱臭剤や緑茶風呂にするなど、無駄にせず再利用しているはずです!
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まずは、日本茶を買って味わってみることで、その魅力に気づき、飲む習慣ができるのではないでしょうか。また、お茶の専門店に行ってみるのもおすすめです。種類がたくさんある上、なかには最寄り駅に着いた時点でお茶のいい香りが漂ってくるお店もあって、テンションが上がること間違いなしです。専門店を探すのが面倒だという人は、回転寿司店に行ってみましょう。置いてある粉末の緑茶でも十分に美味しさを感じられるし、“茶葉ならもっと美味しいだろうな”と期待も膨らむはず。お茶を好きになって、ゆとりのある生活を送りましょう~!
よこさわ・なつこ 芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。
※『anan』2019年12月11日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)