竹村郁哉(G)、角舘健悟(V&G)、上野恒星(B)、粕谷哲司(D)の4人に話を聞きました。
角舘:曲を掘りたい時や、情報交換をする時にストリーミングサービスは便利だよね。俺はスケボーしながら音楽を聴くことが多いんだけど、環境にマッチする音楽を選べるのも、膨大な音楽が聴き放題のストリーミングならでは。
上野:俺はストリーミングを試聴感覚で使って、気に入ったらアナログで買う。学生の頃は迷いに迷って買ったCDがハズレた、という失敗もあったけど、今はそんな苦い思いをしなくてすむ(笑)。
粕谷:今もCDやレコードを買う理由って、ジャケットからその音楽の背景にあるカルチャーが感じられたりするからだよね。
竹村:デジタルでは表現しきれない世界観ってある。俺が音楽を始めた原体験は、母親のレコードを拝借して聴いてたとこにあるのかなって思ってるんだけど、ジャケを見るのも楽しかった。
上野:俺は「こうやってジーンズはくとかっこいいんだ!」ってファッション誌代わりに眺めてたよ。
粕谷:僕らのCDも、所有したくなるような付加価値をつけていきたい。デジタル全盛だからこそ、過去に回帰したくもなるしね。
角舘:回帰といえば、今ってアゲる音楽ばかりに人が集まるけど、’90年代って“寂しいのもいいよね”っていうグレーな感情を纏った音楽が、結構メジャーだった。今はそこに注目していて。グレーな感情ってすごい素直じゃん。自分たちも、聴く人たちが素直になれる音楽を作りたいんです。
私的リピアーティストは?
竹村:TONO
奇才音楽家、アート・リンゼイがプロデュースするブラジルの気鋭バンド。「南米の空気感がありながら、女性ボーカルの声に寂しさが漂っていて。曲によってテンションが結構違うけど、どれもビートがユニークで、ギターが秀逸」
角舘:Stereolab
ロンドンで’92年に結成されたオルタナティブ・ミュージックバンド。ポップで実験的な音楽性で人気を博す。「ダークで夜に合う、僕の思う’90年代の音楽。CDのジャケットも、まさに“アートワーク”と言える凝り方で面白い」
上野:Father John Misty
今年のフジロックにも出演した男性シンガーソングライター。「音はノスタルジックなんですがリリックが風刺的で、現代社会の闇をアイロニックに語っていて面白い。MVやファッションもかっこよくて、注目しています」
粕谷:Tommy Guerrero
ミュージシャンであり、スケートカルチャーのカリスマ。「リラックスしていて、自然な環境が似合う音楽。リズム感も独特で、夏の空気にしっくりくる。この前メンバーで沖縄行った時も移動中に流して、みんなハマってました」
今ハマっていることは?
竹村:サウナ&水風呂の多幸感がたまらない。
名古屋のサウナで、主に健悟から指南を受けて僕も無事「サウナー」になりました。水風呂の酩酊感にやみつきです。
角舘:とにかくスケボーが好き。毎日スケボー人生です。
スケボーに乗ってると、全てを忘れられる。目の前の石を蹴ってみたり、曲を聴いてれば西海岸にもぶっ飛べる。
上野:聴くのも演奏するのも、音楽が僕のハマりごと。
音楽以外ない! 尊敬する細野晴臣さんが「まだやれることもなりたいモノもある。だから続けてる」と言っていた。
粕谷:カレーです! 行きたい店がありすぎる。
最近のヒットは『シバカリーワラ』。メンバー4人で行って感動した。次に行きたいのは、京橋の『ダバ インディア』。
【人気記事】
※意外? いちばん「浮気がばれちゃう」のはあの血液型だった!