
セックスの本音アンケート2025。セックス事情を調査するべく、25~39歳の女性300人、男性100人を対象にアンケートを実施。その結果を2人の専門家が分析してくれました。
Index
Q、セックスの経験があり、現在パートナーがいるまたは過去にパートナーがいたと答えた、女性196人に聞きました。オーガズムを経験したことがありますか?
女性:YES…57%
Q、セックスの経験があり、現在パートナーがいるまたは過去にパートナーがいたと答えた、女性196人に聞きました。パートナーとのセックスにおいて、どれくらいの割合でオーガズムに達しますか?

大体いつも…13%、70%くらい…17%、半分くらい…24%、ほとんど達しない…46%
Q、セックスの経験があり、現在パートナーがいるまたは過去にパートナーがいたと答えた、女性196人、男性58人に聞きました。パートナーとのスキンシップ、あなたがもっとも満たされるのは?
【手を繋ぐ】男性…33%、女性…32%
【ハグ、抱き合う】男性…52%、女性…59%
【キス】男性…47%、女性…44%
【ボディタッチ】男性…36%、女性…35%
【オーラルセックス】男性…21%、女性…8%
【挿入】男性…36%、女性…22%
【添い寝】男性…10%、女性…23%
【会うだけでいい】男性…5%、女性…11%
Q、セックスの経験があり、現在パートナーがいるまたは過去にパートナーがいたと答えた、女性196人、男性58人に聞きました。パートナーとのセックスまたはスキンシップ(=挿入を伴わないセックス)に満足していますか?
【とても満足している】男性…21%、女性…13%
【そこそこ満足している】男性…45%、女性…39%
【あまり満足していない】男性…20%、女性…19%
【全く満足していない】男性…7%、女性…12%
【どちらともいえない】男性…7%、女性…17%
Q、セックスの経験があり、現在パートナーがいるまたは過去にパートナーがいたと答え、かつ「あまり満足していない」「全く満足していない」「どちらともいえない」と答えた、女性93人、男性20人に聞きました。満足していない、その理由は?(複数回答)
【頻度が少ない】男性…9人、女性…19人
【気持ちよくない】男性…5人、女性…23人
【パートナーが下手】男性…4人、女性…16人
【カラダの相性がいまいち】男性…1人、女性…12人
【頻度や内容など価値観が合わない】男性…4人、女性…15人
【マンネリ気味だから】男性…1人、女性…12人
【心が満たされていない】男性…1人、女性…9人
【満足度に上限はないと思う】男性…0人、女性…3人
【そもそも性欲が低い】男性…0人、女性…19人
「女性はセックスを重ねた相手との方がオーガズムに達しやすいというデータがあります。良いセックスの時間を重ねて、良い性的な関係を続けられるのは、理想のひとつですよね。そのために、オーストリア人は夕食にワインを飲みながら自分たちのセックスやセクシュアルファンタジーについてパートナーと語ったりするそう! これはハードルが高いかもしれませんが、セックスの好みや価値観はぜひチャンスを見つけて語り合ってみて。セックス後、記憶が鮮明なうちに自分の感覚を伝え合うのも、次のセックスをより良くするのに効果的です」(パレットーク編集長・合田文さん)
Q、それぞれの性行為について、あなたはどれくらい好きですか?

軽いキス
【男性】
とても好き…20%、そこそこ好き…46%、あまり好きではない…11%、全く好きではない…4%、どちらともいえない…19%
【女性】
とても好き…23%、そこそこ好き…39%、あまり好きではない…13%、全く好きではない…11%、どちらともいえない…14%
ディープキス
【男性】
とても好き…22%、そこそこ好き…36%、あまり好きではない…17%、全く好きではない…7%、どちらともいえない…18%
【女性】
とても好き…16%、そこそこ好き…27%、あまり好きではない…24%、全く好きではない…19%、どちらともいえない…14%
乳首を刺激されること
【男性】
とても好き…16%、そこそこ好き…22%、あまり好きではない…28%、全く好きではない…14%、どちらともいえない…20%
【女性】
とても好き…13%、そこそこ好き…24%、あまり好きではない…23%、全く好きではない…22%、どちらともいえない…18%
オーラルセックスをしてもらうこと
【男性】
とても好き…23%、そこそこ好き…25%、あまり好きではない…21%、全く好きではない…10%、どちらともいえない…21%
【女性】
とても好き…12%、そこそこ好き…20%、あまり好きではない…24%、全く好きではない…24%、どちらともいえない…20%
オーラルセックスをすること
【男性】
とても好き…22%、そこそこ好き…20%、あまり好きではない…27%、全く好きではない…10%、どちらともいえない…21%
【女性】
とても好き…8%、そこそこ好き…18%、あまり好きではない…24%、全く好きではない…30%、どちらともいえない…20%
セックストイを使うこと
【男性】
とても好き…17%、そこそこ好き…17%、あまり好きではない…28%、全く好きではない…9%、どちらともいえない…29%
【女性】
とても好き…7%、そこそこ好き…18%、あまり好きではない…21%、全く好きではない…32%、どちらともいえない…22%
言葉攻め
【男性】
とても好き…18%、そこそこ好き…19%、あまり好きではない…27%、全く好きではない…15%、どちらともいえない…21%
【女性】
とても好き…8%、そこそこ好き…19%、あまり好きではない…23%、全く好きではない…32%、どちらともいえない…18%
ロールプレイ
【男性】
とても好き…18%、そこそこ好き…10%、あまり好きではない…26%、全く好きではない…21%、どちらともいえない…25%
【女性】
とても好き…2%、そこそこ好き…13%、あまり好きではない…22%、全く好きではない…34%、どちらともいえない…29%
オーガズムに達した後のトーク
【男性】
とても好き…15%、そこそこ好き…27%、あまり好きではない…20%、全く好きではない…11%、どちらともいえない…27%
【女性】
とても好き…7%、そこそこ好き…30%、あまり好きではない…18%、全く好きではない…22%、どちらともいえない…23%
指でヴァギナやその周辺を刺激されること
【男性】
(設問対象が女性のみのため回答なし)
【女性】
とても好き…13%、そこそこ好き…28%、あまり好きではない…20%、全く好きではない…21%、どちらともいえない…18%
ペニス挿入
【男性】
とても好き…34%、そこそこ好き…24%、あまり好きではない…13%、全く好きではない…6%、どちらともいえない…23%
【女性】
(設問対象が女性のみのため回答なし)
「意外と男性の方が[ディープキス]が好きという結果は、興味深いです。また[乳首を刺激されること]が好きだと回答している男性が多くいるのも新鮮です。[ロールプレイ]が全く好きではないと答える女性が多いのは、男性に向けたいろんなシチュエーションのアダルトコンテンツは豊富でも、女性においては、性的欲求を満たすセクシュアルファンタジーの資源に恵まれていないという理由もあるでしょう。男性の欲求を満たすためのロールプレイを“させられる”ことは、性暴力に繋がる可能性もありますね」(社会学者・高橋幸さん)
女性のオーガズム経験率の低さは、もはや社会問題!?
性的興奮が最高潮に達した状態=オーガズム。映画などでは女性がオーガズムに達している描写が多いが、女性が達するには十分な時間や適切な刺激など様々なものが必要だ。
「[ほとんど達しない]女性が46%もいるのは、社会的に議論すべき問題。快楽を得られないセックスを日常的にするのは大きな負担です」(高橋さん)
「アダルトコンテンツなどを基軸に考えると、オーガズムを得なければ! という負担を感じるかもしれません。でもセックスの快楽は人それぞれ。ゴールを決めず、無理をせず、心地いい時間を共有することが大切」(合田さん)
精神的な繋がりを求める男女が多く、[挿入]よりも[ハグ、抱き合う]ことで満たされる男性の割合が多いことも興味深い。
「男性もセックスに精神的な満足を求めるようになっており、セックスに求めるもののジェンダー差が小さくなっているのが近年の特徴です」(高橋さん)
Profile
合田 文
株式会社TIEWA代表。クリエイティブで社会課題と企業課題の交差点になるようなコンサルティングを行う傍ら、ジェンダーやダイバーシティについて漫画でわかるメディア「パレットーク」編集長を務める。
高橋 幸
石巻専修大学人間学部准教授。専門はジェンダー理論、社会学理論。主著に『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど』(晃洋書房)、共編著に『恋愛社会学』(ナカニシヤ出版)など。
イラスト・カタユキコ 取材、文・成田リナ
anan 2458号(2025年8月6日発売)より
MAGAZINE マガジン

No.2458掲載
愛とSEX
2025年08月06日発売
平成景気のさなかの 1989 年。「女性ファッション誌」として、当時の女性の目線での SEX を特集。そのセンセーショナルな内容は、表紙を飾った金子國義さんのファッショナブルなイラストレーションと共に圧倒的支持を得ました。メンタル、フィジカル、メディカル、さまざまな視点から、愛と SEX をテーマに、時代の気分や社会状況なども反映させて特集してきました。現在も年間 50 冊以上の特集を刊行するanan の中で、一年を通じて最大部数を誇る名物企画。毎年、表紙とグラビアにご登場いただく方は、社会現象ともいうべき話題に。愛のある幸せな「SEX」を、年に 1 度、特集し続けています。