
この連載では主に、髪についてお話ししていますが、私の職業はヘア&メーキャップアーティスト。メイクも担当しています。だからこそあえて言うと、メイクでもイメージは十分変わりますが、ヘアのほうが個々のイメージを変える“変身力”が強いといえます。髪の長さはもちろん、質感や動きといったちょっとしたニュアンスの違いでも、周囲に与える印象が大きく変わることもあります。
実際に、ロングヘアからショートヘアへヘアスタイルを大きく変えたことがきっかけでブレイクした女優さんやモデルさんは、たくさんいらっしゃいます。ショートヘアには、その人を若々しく活発に見せる効果があり、その方々に生まれつき備わるフレッシュな魅力がより鮮明に引き立つようになったのだと思います。もしくは、ボーイッシュなかわいらしさが親近感アップにつながったのかもしれません。
その他にも、知り合いの女性たちから、ヘアスタイルを変えたら似合う服が変わった、潔い性格になった、男性からの扱いが(良くも悪くも)変わったなど、さまざまなエピソードを聞きます。有名人に限らず、ヘアチェンジが時には人生やライフスタイルさえも左右しかねないということですね。
髪型を変えた時の失敗感を防ぎたいのであれば、“自分をどう見せたいか”を軸にヘアチェンジすることをおすすめします。そのためにはまず、なりたいイメージを決めます。そして、そのイメージに合った髪の長さを選びましょう。
レングス別に印象を解説すると、ショートヘアは先述のように、性格を明るく見せ、親近感を高めるのに効果的です。そのため、女性扱いされにくいといったリスクも……。ボブヘアは幼さ、かわいらしさ、少女っぽさを演出するのに最適です。広瀬すずさんやきゃりーぱみゅぱみゅさんが代表的ですね。ちなみに、あご先くらいのボブヘアは、比較的どなたにでも似合います。短くしてみたいけれど心配という人は、ボブヘアからトライするのも手です。そして、大人っぽい、女性らしい、落ち着いている印象が欲しい人には、ロングヘアがおすすめです。

次は、髪の動きについて。ストレートヘアよりもウェーブヘアのほうがフェミニン、エレガント、セクシーに映ります。クール、清楚、アジアンビューティを求めるなら、ストレートヘアが合っています。毛先の方向も大切です。毛先が内側に向くとおとなしく、外向きだと快活な印象を与えます。質感も軽くて柔らかいほど子供っぽく、重く硬くなると大人っぽく見えるように。技術の進化により、最近は質感もある程度コントロールできるので、美容師さんと相談しながら細部までこだわってみると、理想の自分に出逢えると思いますよ。
※『anan』2017年6月13日号より。写真・天日恵美子 ヘア&メイク・計良宏文(SHISEIDO) スタイリスト・木津明子 モデル・夏子 文・北川真澄
(by anan編集部)
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