悲願の五輪優勝を目指す侍ジャパン。世界の強豪が集う前哨戦に挑む!
2008年の北京五輪を最後に五輪競技から外れていた野球が、2020年の東京五輪で12年ぶりに復活する。現在世界ランキング1位の日本は、まだ正式競技として五輪で金メダルを手にしたことがない。五輪の金はまさに野球大国・日本の悲願。その悲願達成の最後のチャンスとなるかもしれない東京五輪が目前に迫り、野球日本代表「侍ジャパン」はがぜん熱気を帯びている。
そんな中、野球の国際大会「WBSCプレミア12 2019」が11月2日に開幕する。世界ランキング上位12か国が出場する今大会は、東京五輪の予選も兼ねており、アジア・オセアニア大陸の上位1か国、南北アメリカ大陸の上位1か国に出場権が与えられる。日本は開催国のためすでに出場権を得ているが、プレミア12は日本にとっても重要な大会だ。
オープニングラウンドのグループBに属する日本は、11月5日に台湾で初戦を迎え、各グループ上位2か国が11日から日本で行われるスーパーラウンドに進出する。今大会は、侍ジャパンが東京五輪前に出場する最後の大会。優勝を目指すとともに、東京五輪で金メダルを狙うための戦力を見極める場でもある。
今年セ・リーグの首位打者に輝いた鈴木誠也や、菊池涼介(共に広島)、日本のエースと期待される千賀滉大(ソフトバンク)といった侍ジャパン常連組はもちろん、勢いのある新戦力が日本をどれだけ押し上げられるかがカギになる。
打線では、オリックスの若き主砲・吉田正尚。今季は打率がリーグ2位の3割2分2厘、本塁打29本と充実のシーズンを送った。今春行われたメキシコとの強化試合では豪快な満塁弾を放ち、侍ジャパンの4番争いに名乗りをあげた。
投手では、チーム最年少21歳の右腕・山本由伸(オリックス)だ。今年、最優秀防御率のタイトルを獲得した“12球団一、点を取られない投手”。侍ジャパンデビュー戦となった今春のメキシコ戦では、「自信を持って投げられた」と強心臓ぶりを発揮した。昨季は中継ぎを務めており、侍ジャパンの稲葉篤紀監督は、山本を先発、中継ぎ、抑えのどこで起用するかを今大会で見定める。
五輪前哨戦と位置づけられる今大会で活躍し、五輪の舞台を引き寄せるのはどの選手になるのか、注目だ。
「WBSCプレミア12 2019」 11月2日(土)~17日(日) グループごとに総当たりのオープニングラウンドで、各上位2チームが11日からのスーパーラウンドへ進出。6チーム中上位4チームで3位決定戦、決勝戦を行う。スーパーラウンドから、会場は東京ドームとZOZOマリンスタジアムに。日本戦はTBS系列で生中継。
※『anan』2019年11月6日号より。写真・ゲッティ イメージズ 文・米虫紀子
(by anan編集部)
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