服選びでもう迷わない! 「事前選択法」をマスターせよ

ライフスタイル
2018.01.26
服選び、メニュー選び、本選び…。毎日のちょっとした選択には「事前選択法」が最適! 今回は、この「事前選択法」について、選択のプロ・印南一路先生にお話をうかがいます。
悩み

毎日の洋服選びはもちろん、傘を持っていくかいかないかなど、些細なことではあるけれど、優柔不断になって選択に手間取ってしまうこともある。

「一見簡単そうな選択であっても、じっくり考えだすとさまざまな条件が浮かんできて、瞬時に決めるのが難しくなってくる。そんな時に活用したいのが、『事前選択法』。これは選択に迷いがちな日常の場面を事前に想定して、例えば仕事の服装なら“大事なプレゼンの時は、紺のスーツを着ていく”など予めルールづけをしておく方法です」

決めたルールを記録して、結果を分析することも大切。

「微調整を繰り返すなかで、ルールの精度が向上する。次第に選択に間違いがなくなるはず」

事前選択法の使い方。

悩んでしまいがちな日常のちょっとした意思決定は、「事前選択法」でルールづけを。この場合の選択は、人生に関わるような重いものではないので、もしもその結果が良くなくても、次に生かす材料として有効活用できる。悩みやすい場面や選択肢の想定など、最初は少し手間がかかるけど、ルールができてしまえばあとは自動的に選択ができるので簡単!

STEP1:服装に悩みがちな場面を思いつく限り挙げる!

日頃、迷いがちな場面を思い起こす。そして、それについてどんな選択肢で悩んでしまうのか、頭に浮かぶ限り挙げてみよう! 例えばアン子の場合は、自分の服装について。なかでも悩んでしまう場面は、「大事なプレゼンの時」「取引先との会食の時」「彼の家族と会う時」といった具合に。こうして挙げてみると、漠然と迷っていたことが、どんなシチュエーションで起こりがちなのかが明らかに。

STEP2:全身のコーディネートのパターンを考える!

いざ、その場面に遭遇した時に、どういった選択をするのがベストなのか、時間がある時にあれこれ検討してみよう。例えば、アン子が迷いがちな3つの場面のうち、「大事なプレゼンの時」なら、どんなコーディネートをするといいのか、考え得るパターンをすべて挙げる。特にそれを1つに絞る必要はなく、いくつかパターンを持っておくのもあり。場面ごとに使える選択肢をリストアップしておこう。

STEP3:各場面にふさわしいコーディネートを決める!

「この場面の時は、こうする!」というルールができたら、それを文字化すること。その後、実際にやってみた結果を分析する。もしもしっくりこなければ、より良いルールに更新を。アン子は、「大事なプレゼンの時」に着る服を、「紺のタイトスカートのスーツ」「黒のジャケットとパンツ」とルールづけして記録。こうして文字に残すのは、分析力を上げるため。その繰り返しで、選択の精度がアップ。

いんなみ・いちろ 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野は意思決定論、交渉論、組織論と医療福祉政策で、著書に『人生が輝く選択力 意思決定入門』(中公新書ラクレ)、『意思決定トレーニング』(ちくま新書)などが。

※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・菜々子 文・保手濱奈美

(by anan編集部)


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