アナウンサーとしてはもちろん、旅や飲み歩きにまつわるエッセイなど、好きなことを⽣かした仕事にも邁進する宇賀なつみさん。⽇々忙しく、仕事と趣味の境⽬がないライフスタイルだからこそ、⾃分を癒したり慈しむ時間を⼤切にしているそう。そんな彼女のリラックスタイムの過ごし⽅には、5つのちょっとしたルールがあるのだとか。

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    アナウンサーとしての一面にとどまることなく、本誌の連載「Food topics」など、自分の興味や関心ごとを生かした自由な仕事のスタイルで活躍する姿が印象的な宇賀なつみさん。自分の好きなことを追求し、それが仕事やプライベートにも生きる理想的なワークライフバランスを実現する秘訣とは?

    「フリーランスになって6年、自分らしい働き方のスタイルが確立してくるにつれ、しっかり休んで、リラックスするのも仕事のうちだと感じるようになりました。ちゃんと休まないと仕事の日にがんばれないといった体力的な部分もそうですが、大好きな旅に出たり、お酒を飲んだり、自分をリラックスさせて整えてあげることで、新しいインスピレーションを得たり、次のお仕事につながったり、いい循環を生み出すことが多い気がするんです」

    番組収録やロケ撮影、エッセイ執筆など忙しい日々のなかでも、心身ともにリラックスするために意識している5つのルールについて聞きました。

    ルール1. 五感を高めるような空間づくりを意識

    「ダイニングで本を読んだり、お酒を飲むことも多いけれど、本格的にリラックスしたいときは、やっぱりソファでゆったりしたくなりますね」と宇賀さん。本やお酒など、お気に入りを手に届く範囲に集めたスペースを作り、ソファに身を委ねてのんびりするのが定番だといいます。

    そしてその次に欠かせないのが、音なのだそう。

    「近くに小さな公園があるので、いまの季節は窓の外から鳥のさえずりが聞こえてくるんですが、そういった音にはすごく癒されるのを感じます。夜だと、YouTubeなどでDJミックスのプレイリストを流したり、音楽を楽しむことも。気分によっては、あえて無音の方が心地よく感じることもありますが、身の回りを整えるだけでなく、聴覚を高めることがすごくリラックスにつながっているなと思います」

    ルール2. 心をゆるめたいときは、読むより“眺める” 読書を

    宇賀さんがリラックスタイムに手に取ることが多い本の条件は、眺めるように楽しめること。特にお酒を飲む際のお供など、リラックス感の高いシチュエーションの際は、旅のエッセイや写真集などが定番ジャンルだとか。

    「ぼんやり眺めていると、いろいろなインスピレーションが湧いてくることも。次の旅のことを考えたり、自分のエッセイのヒントをもらったり…、普段からいろいろなことを考えがちなタイプなんですが、それが自然にゆるんで削ぎ落とされ、自然と思考が整理されてくるような気がします」

    最近のお気に入りは、いま一番行きたい旅先だという国内の離島のことをまとめたガイドブック。

    「まだ行けていないところがたくさんあるので、パラパラと見ているだけで、わくわくしてきます。そのほか手に取ることが多いのが、『おひとりさまホテル』(漫画・マキヒロチ、原案・まろ)。後輩が原作を担当しているマンガなんですが、実在するホテルが出てくるのでつい読み込んでしまいます。そして、少しずつ読み進めて楽しんでいるのが『LISTEN.』(山口智子著)。いろいろな国の写真とエッセイで構成されている分厚い本なのですが、眺めるように読めてインスピレーションを膨らませてくれます」

    ルール3. リラックスタイムには、ハイボールが定番

    お酒は種類を問わず大好きだという宇賀さん、リラックスタイムのお供にはハイボールを選ぶことが多いのだそう。最近のお気に入りが、キリンの「陸」。

    「すごく爽やかで香りがよく、飲みやすくてバランスがいいウイスキー。まろやかで、お天気がいい休日の昼下がりに飲みたくなる味わいだと思います。ボトルのデザインがすっきりしているところも好きで、家に置いておいても空間に馴染むところが気に入っています。コンビニなどで手軽に手に入るところもいいですね」

    そして、ウイスキーはボトルで買うのが宇賀さんのこだわりだとか。

    「ボトルだと、気分に合わせて飲み方を調整できるところがいいんです。自分で好きな濃さにできるし、割り方を変えることもできるので、ホームパーティなどのときも重宝しています。あとは、飲み残しを気にせず、好きなタイミングで終わらせられるのも重要なポイントですね。昼下がりのリラックスタイムに、少しだけ飲みたいというときもぴったりなので、いつも家に置いているんです」

    ルール4. 思い出も、アイデアも、メモすることで思考を整頓

    「書くという行為もリラックスできるポイント。なんとなく引っかかったフレーズを書き留めたり、スケッチしたり。スケジュールもアプリで管理する方が便利なのですが、アナログな手帳も併用していて、書き留めることで改めて定着する気がしています。そして、予定が終わったあとにちょっとした感想を書き留めるまでがワンセット。あとあと見返してみると、思わぬことが書いてあって驚くことも(笑)。でも、それが案外本音だったりして、自分と対話しているような習慣のひとつですね」

    荷物に余裕があるときや長旅に出るときなどは、カラーペンとメモ帳を持参するようにしているのだそう。

    「おいしかった食べ物を書き留めたり、思い出に残った景色をスケッチしたり。そんなときに便利なのが、方眼紙のようにマス目がついているメモ帳。縦書きも横書きもできるし、イラストやグラフなども描けるし、気持ちが向くままに書き留めています」

    ルール5. ⼼がゆるんだときに浮かぶフレーズを大切に

    リラックスしているからこそ鋭くなる感性を大切にしているという宇賀さん。普段の自分だと思いつかないような言葉が出てきたり、心がゆるんでいるからこそ浮かぶフレーズがあるような気がするのだとか。

    「これまで、休日にリラックスして、『今ならいいものが書けそう!』と思ってパソコンを開いたことは数知れず。逆に、締め切りが迫っているのに筆が乗らないときや、書きたいことはまとまっているのにうまい書き出しが出てこない!なんてときにリラックスして、インスピレーションを得ることもあります。もちろん、最後の推敲は仕事モードでちゃんとやります(笑)。でも改めて読み返してみても『我ながら結構いいこと書いてる』と自画自賛することも多いんです。私のエッセイは、情報を紹介するというより、自分が感じたことを伝えるポエムに近いものなので、リラックスタイムとの相性がいいのかもしれません」

    ※ 記事内の一部コメントについては、麒麟麦酒からの依頼に基づきコメントをいただいています。

    欠かせないじぶん時間に寄り添うウイスキー キリン「陸」

    information

    富士御殿場蒸溜所の多彩な原酒(※)を主体に、日本の風土や食文化に合ったおいしさを追求したウイスキー。黄桃、オレンジ、リンゴのようなほのかな甘い香りと、澄んだ口あたりが特徴。フルーティで深みのある熟成香の余韻がほどよく、気分やシーンに合わせた飲み方を楽しめる。日常のさまざまなシーンに寄り添う、親しみのある味わいがうれしい。500ml

    ※ 厳選した輸入原酒を一部ブレンド

    profile

    宇賀なつみ

    うが・なつみ 東京都出身。2009年にテレビ朝日に入社し、『報道ステーション』の気象キャスターとしてデビュー後、『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』など、情報・バラエティ番組を幅広く担当。2019年にフリーランスとなり、現在は、テレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!!』、フジテレビ系『土曜はナニする!?』、TOKYO FM『SUNDAYʼS POST』などに出演するほか、朝日新聞デジタル&トラベル「わたしには旅をさせよ」、ananでの連載「Food topics」では、エッセイストとしても活躍する。著書に『じゆうがたび』(幻冬舎)が。

    写真・田村昌裕(FREAKS) スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER) 取材、文・宮尾仁美 撮影協力・AWABEES UTUWA

    ワンピース¥29,700(ヌキテパ/パサンド バイ ヌキテパ TEL. 03-6427-9945) K10チェーンネックレス¥41,800 K10オパールネックレス¥35,200 キュービックイヤリング¥11,000(以上Jouete TEL. 0120-10-6616) その他スタイリスト私物

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    慢心によって信頼を損なう意味のある日で、ネガティブな事態を避けるには強気な姿勢や傲慢な態度を改めることが必要です。周りの見本となるべき人が、あるいは手本となるべき大人が勝手気ままなことをしていたら、それは確かに困った事態を招くでしょう。言動には責任が伴うことを、いま一度よく考えておきたい一日です。

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