簡単でおいしい養生朝ごはん
夏になると食欲が落ちて、つい冷たいものばかりを摂取しがち。そして、朝ごはんを抜いてしまっている人も多いのでは?
「一日のはじまりの栄養補給であり、意外と夏の体は冷えているので、体温を上げるためにも、朝ごはんをしっかりと食べることが大切です」と言うのは、管理栄養士の資格も持つ長谷川あかりさん。
「すぐにエネルギーになってくれるのは、ご飯やパンなどの炭水化物。それをベースに代謝をアップさせるタンパク質を積極的に摂ると、体温を上げる効果が高まります。そして、そもそも朝は体温が下がっているので、温かいものを食べるのが断然おすすめです」
今回は体を温めることを第一に、日焼けやむくみといったこの季節ならではのお悩みも含め、夏の体をいたわる朝ごはんレシピを長谷川さんが考案。
「どれも忙しい朝にも作りやすい、手間のかからないレシピです」
タンパク質としょうがの効果でめぐり力をアップ。
ザーサイと卵、ニラのにゅうめん
卵のタンパク質とともにしょうがを効かせて、体の中から温めてくれる中華風にゅうめん。ザーサイの旨味がスープに溶け込んで、味わいの深みがアップ。いまいち食欲が出ない夏の朝でも、するすると食べることができ、体もポカポカに。
【材料(2人分)】
そうめん…2束(100g)、ザーサイ…30g、しょうが…1かけ分、ニラ…1/4束、ごま油…小さじ1、水…400ml、醤油…小さじ1、塩…小さじ1/4、溶き卵…1個分
【作り方】
(1)そうめんはたっぷりの湯で少しかために茹でる。ザルにあげて冷水で洗い、しっかりぬめりを取ったら、水気をきって器に盛り付ける。
(2)ザーサイとしょうがは粗みじん切りにして、ニラは1cm幅に切る。
(3)小鍋にごま油を熱し、ザーサイとしょうがを中火で炒める。水、醤油、塩を加えて中火でひと煮たちさせたら、溶き卵を加えて弱めの中火で2~3分煮込む。ニラを加えたらすぐに火を止め、味見をして塩(分量外)で味を調える。※少し味が濃いめぐらいがベスト。
(4)(1)の器に(3)を注いだら完成。
代謝をアップさせて、腹持ちもバッチリ。
カニカマと紅しょうがのオイルおにぎり
材料を刻んで、ご飯に混ぜて握るだけという超簡単メニュー。カニカマは高タンパク食品で、紅しょうがは体のめぐりを良くする作用が。ほのかに酸味のある酢飯のようなさっぱり感の中に、太白ごま油を加えることでコクと腹持ち感もアップ。
【材料(2人分)】
ご飯…300g、カニカマ…60g、紅しょうが…20g、太白ごま油…小さじ1、塩…少々、大葉…適宜
【作り方】
カニカマと紅しょうがは粗みじん切りにする。ボウルに材料をすべて合わせ、よく混ぜたら握って完成。お好みで大葉を盛り付けても。
長谷川あかり 料理家、管理栄養士。芸能活動引退後に大学に進学し、管理栄養士の資格を取得。SNSで始めたレシピ投稿が大反響に。2作目となるレシピ本『つくりたくなる日々レシピ』(扶桑社)が発売されたばかり。
※『anan』2023年6月21日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・野崎未菜美 レシピ、料理作製・長谷川あかり 構成、文・野尻和代 撮影協力・UTUWA
(by anan編集部)