齋藤飛鳥さん

俳優として話題の作品への出演が続き、この冬、映画『クスノキの番人』で長編アニメ映画の声優に初挑戦した齋藤飛鳥さん。多彩な魅力を発揮しながらも、強い芯を失わない飛鳥さんの、甘いチョコレートグラビアをお届けします。


「チョコレートは詳しくないけどおいしいものは好きなので(笑)、自分で選ぶよりいただきものの素敵なものを1日1口ぱくっと…。みたいな楽しみ方が好きです」

色も形もさまざまなチョコレートスイーツに目を輝かせながらそう話してくれた齋藤飛鳥さん。大人の洗練と、少女のような無邪気さと。27歳の今だからこその表情でチョコレートとの豊かなひとときを表現してくれた。なかでもその心を掴んだのは、ローズカラーが魅惑的な、お花のタブレット。

「最近はカフェインレスのお茶をよく飲むようになったので、自然とお茶に合うチョコレートに目がいきます。…というのも今の私の注目トピック第1位が“睡眠”でして。質のよい睡眠をとるために、夕方になったら照明を少しずつ落として、カフェインレスのカモミールティーを飲むのが日課」

そしてもう一つ目に入ったのが鳩の形のチョコレートクッキー。

「乃木坂46のメンバーとして活動していたときはライブの際に差し入れをいただくことも多かったけど、最近は自分が差し入れする側になる場面も増えてきました。もし自分が乃木坂46に差し入れするとしたら、この鳥さんのクッキーがいいなと思ったんです。かわいらしすぎず、おもしろに振りすぎず、どこかハッピーな形なのがとっても素敵です。“飛ぶ鳥”とかけてると思われるでしょうから、ちょっと照れくさいですが。あ、でもまっすぐにかわいいものが好きな子もいると思うので、お花のチョコレートもいいですね。どちらもメンバー全員、1枚ずつ食べられるように! 食べられなかった差し入れほどよく覚えているものなので、そこは重要(笑)。私自身、ライブでは楽屋の差し入れコーナーの前を何回も通って、遠目からじっくり吟味するタイプだったから、いざもらいに行くとお目当てがなくなっていることも多くて。思わず食いしんぼうのメンバーを『絶対4個くらい食べたよね…?』とうらめしげに見たり(笑)」

苦笑しながらも穏やかに“あの頃”を振り返る飛鳥さん。

「そうですね…グループを卒業して、年々穏やかになってきました。お仕事のリズムも掴めてきて、お休みの日も静かに過ごせている。その2つの軸が噛み合ってきたんでしょうね。本当に、波風立たない生活が私にとっては一番の幸せ。もちろん新しいお仕事に挑むときは気持ちも高揚しますけれど」

1月30日公開の『クスノキの番人』では長編アニメーション映画で声優に初挑戦も果たした。

「自分の声の特性を意識したことがなかったので、未来の選択肢に“声優”というのはなかったんです。でも東野圭吾さん作品初のアニメーションという素晴らしい舞台に参加できたことは本当に光栄で、とても楽しかったです」

一方で、演じ手としては「何が正解かわからないまま」と静かにつぶやいた。

「ほろ苦いことばっかりです、チョコレート特集だけに? あはは、でもほんとに(笑)。自分の芝居に納得できたことはないし、芝居ってなんなのか、未だにはっきりとわかっていません。でも、そうやって答えを探し続けることが、生きているという実感にも繋がっています。有名になりたいという気持ちはとうの昔に消えたし、お仕事を辞めることも何十回も考えました。でもいろんな人に囲まれて一つのものを作って、人の評価にも耳を傾けながらまた次の作品へと進んでいくこの仕事を、今ちゃんと好きでいられている自覚があります」

そして仕事でビターな思いをしたときは「思いっきり自分に甘く」が飛鳥さんのバランス感覚。

「私は基本的に自分に甘い人間なので、疲れた日は特に自分に超~あまあまです(笑)。外でビターな思いをして帰ったら、人間であることを一回やめます。つまりなんにもしない!(笑) エッセイでも小説でも大好きな本を次々と読みあさって、なんとかまた起き上がるというかんじです」

穏やかに。インタビューの中で何度もその言葉を口にした飛鳥さん、その奥には表舞台に立つ人としての自覚が込められていた。

「俳優はどれだけデジタルの世界が進んでも、生身の自分が動かないと成り立たないし、日々たくさんの人に囲まれる仕事。自分がなるべく穏やかにいることで、周りの人も落ち着いていられる。そして周りが穏やかなら私もそうなるし…。そのためにも睡眠をちゃんととって、そしてときには思い切り自分にあまーい時間を作って…。今、自分なりによりよいバランスに近づきつつある気がします」

差し入れする側になることも増えてきた今、選ぶなら…?

shodai bio nature「ミルティペタル」 自然素材を大切にしたパティスリーの、花びらをイメージした一品。ピンクは木イチゴとバラ、青はミント、緑は有機抹茶…。合成着色料を使わずに作る6種のチョコレートはどれもやさしい色合い。本物の花びらのような薄さも繊細。120g ¥4,500 伊勢丹新宿店 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館B1 TEL. 03-3352-1111(代)

ランディーズドーナツ「ストロベリーレイズド」 1952年にアメリカ・ロサンゼルスで創業し、2025年5月に日本初上陸を果たした大人気ドーナツショップ。ふわふわでボリューミーな生地と、カラフルポップなグレイズが魅力。ストロベリーレイズドは酸味と生地のほのかな甘さのバランスが絶妙。¥480 渋谷代官山店 東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山 L2棟 TEL. 非公開

Demel「ザッハトルテ」4号 1786年創業のウィーン王宮御用達菓子店が作る、1800年代に考案されたかの地の伝統菓子。濃厚なチョコレートケーキの間にあんずのジャムを挟み、全体を「グラズール(チョコレートの糖衣)」でコーティング。華やかなパッケージで、ギフトにも最適。¥4,536 松屋銀座店 東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 B1 TEL. 03-3561-4565

カカオ菓子 suminoza「しあわせの810クッキー」 職人文化息づく街に2024年8月創業。手しごとを大切にする、チョコレートに特化した焼き菓子店。オープン日の8月10日(飛鳥さんの誕生日!)にちなんだ鳩の形のクッキーは、もらった人が思わず笑顔になるフォルムと、カカオをふんだんに使った深い味わいが魅力。1枚 ¥405 東京都中央区日本橋浜町2-1-5-101 TEL. 03-4400-9111

green bean to bar CHOCOLATE「エクレア」 ビーントゥバーの人気店が作るエクレアは、ふわっ、ぱりっ、さくっな食べ心地が特徴。食感の秘密は3つの帽子が連なったようなフォルムに、チョコカスタードクリームと板状のチョコレートを重ねた多層構造。独創的な見た目と食感を楽しんで。1個 ¥788(テイクアウト価格)中目黒店 東京都目黒区青葉台2-16-11 TEL. 03-5728-6420

fammy by Miho Sato「お花のタブレット」 しっかりと厚みのあるイチゴのチョコレートをアーモンドクッキーに重ねたタブレット的焼き菓子。アンティークローズのようなロマンティックな彩り、そして食べ応えのあるチョコレートと薄く繊細なクッキーのバランスが新鮮。乾燥フランボワーズの甘酸っぱさが味わいのアクセント。1個 ¥490 東京都世田谷区弦巻3-12-13 TEL. 非公開

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Profile

齋藤飛鳥

さいとう・あすか 1998年8月10日生まれ、東京都出身。乃木坂46を卒業後、俳優として活躍。2024年公開の映画『【推しの子】‐The Final Act‐』で第48回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在はNHK ドラマ10『テミスの不確かな法廷』に出演中。声優として参加するアニメーション映画『クスノキの番人』が1月30日全国公開。

ジャケット ¥140,800(ダブレット/エンケル TEL. 03-6812-9897) 中に着たシャツ ¥35,200(ミヤオ info@miyaomiyao.com) イヤーカフ ¥14,300 右手人差し指のリング ¥14,850(共にリフレクション/ザ・PR TEL. 03-6803-8313) 右手中指のリング ¥9,790(ピルグリム/ズットホリック) 左手のリング ¥24,200(フミエタナカ/ドール TEL. 03-4361-8240) その他はスタイリスト私物

カーディガン ¥107,800(ダブレット/エンケル TEL. 03-6812-9897) トップス ¥22,000(ケラウズランブラ/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL. 03-3401-5001) リング ¥57,000(カレワラ

写真・野田若葉(TRON) スタイリスト・番場直美 宮田桃子(プロップ) ヘア&メイク・辻村友貴恵(ende) 取材、文・大澤千穂

anan 2479号(2026年1月14日発売)より
Check!

No.2479掲載

チョコレートLOVE 2026

2026年01月14日発売

毎年恒例の「チョコレート」特集。メゾンの新作や最新トレンドリサーチから、ショコラトリー併設のバーやホテルのアフタヌーンティーなどおでかけして味わうショップ情報まで、50軒以上の気になるチョコレート情報を集めました。

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