意外と知らない!? ヨーグルトトリビア。
腸のゴールデンタイムを狙って食べるといい。
ヨーグルト=朝食べるものというイメージが強いが。「基本的にいつ食べてもOK。腸が活発に動くゴールデンタイムの22時~深夜2時ごろを狙い、夕食後、就寝2時間前までに食べるのもおすすめ。牛乳に含まれるカルシウムには安眠効果も。ヨーグルト中のカルシウムは、乳酸菌の働きでより吸収しやすい形になっています」(花映さん)
固形もドリンクも効果は変わらない。
時間がない時は仕方なくドリンクタイプで済ませている、という人も多いのでは。「ドリンクタイプは、固形のヨーグルトを攪拌して液状にしたもので、薄めているわけではありません。同じ菌、同じ量なら効果は変わらないため、ライフスタイルに合わせて選べばOK。ただし加糖のものが多く、カロリーが高くなりがちなので注意」
菌の個数を増やすアプローチがトレンド!?
“何十億個の菌を配合”という表示を目にすることが多い昨今。「乳酸菌飲料『ヤクルト1000』は乳酸菌 シロタ株を1000億個、『ビヒダスヨーグルト KF』は、ハウスダストなどを軽減させるビフィズス菌BB536を40億個配合しています。このように、菌の個数を増やし濃度を高めることで新機能を付与する動きが目立ってきています」
空腹状態で食べても効果あり!
胃酸が影響する空腹時に食べるのはNGと思われがち。「乳酸菌やビフィズス菌が生きて腸まで届くことで得られる効果もありますが、死んでしまっても意味がないわけではない。もともと腸内に棲んでいる菌のエサになったり、菌の体を作っている成分や、ヨーグルトの中で菌が作り出した成分が取り込まれることで一定の効果は得られます」
40°Cぐらいまでなら温めてもOK。
電子レンジで人肌に温める“ホットヨーグルト”という食べ方も。「乳酸菌やビフィズス菌は50~60°Cで死んでしまいますが、40°C前後はむしろ活発化する温度。冷えが気になる場合は、温めてもOK。ただ酸味が立ちやすいので、蜂蜜を加えたり料理に使うのもおすすめ。お味噌汁に大さじ1杯入れると、まろやかでコクのある味わいに」
血液型を見分ける乳酸菌が登場!?
血液型を見分ける乳酸菌が見つかっているとか。「腸にはムチンという物質があり、そこに乳酸菌が付着することで腸内に長くとどまり、機能性を発揮できます。最近は、血液型によってムチンに付着しやすい乳酸菌が異なることがわかってきました。血液型別にヨーグルトを選ぶという時代もすぐそこまできているのかもしれません」
ドリンクタイプ
ゴクゴクと、手軽に飲めるドリンクタイプも種類が豊富にラインナップ。器もスプーンもなしで、片手でどこでも飲めるので、忙しい現代人にはもってこい。
1本で40億個以上のビフィズス菌が摂れる!
小岩井乳業「小岩井 生乳(なまにゅう)100%のむヨーグルト145g」
生きたビフィズス菌のビフィドバクテリウム・ラクティスBB‐12が腸内環境を改善する、特定保健用食品。「酸味が少なく濃厚で、リッチな味わい。出先でも手軽にヨーグルトを摂りたい時にぴったり」。砂糖、香料、安定剤不使用で、400g入りのプレーンタイプも人気。145g オープン価格(小岩井乳業 TEL:0120・171766)
シンプルな甘さが日々の腸活にもってこい。
新札幌乳業「北海道さわやかのむヨーグルト」
北海道産の生乳を90%以上使用し、甘みを少しプラスすることにより、飲みやすく仕上げた。「絶妙な甘さで、味のバランスがとてもいいドリンクです」。ビフィズス菌BB‐12を使用していて、香料、安定剤不使用。素朴な味わいだからこそ、子供から大人まで安心して毎日飲める。180g オープン価格(新札幌乳業 TEL:0120・166・128)
食事と一緒に摂れるビフィズス菌BB‐12。
湯田牛乳公社「食事とのみたいヨーグルト」
食事と一緒に飲めるよう、酸味は程よく、甘みは控えめ。「酸味・甘み・ミルキーさのバランスが最高。さらっとしていて、食事中にもゴクゴクいけます」。ビフィズス菌BB‐12は生きたまま腸に届き、タンパク質やカルシウム、乳酸菌も補える。食事シーンをイメージした新パッケージも注目。500ml オープン価格(湯田牛乳公社 TEL:0120・355・369)
花映(はなえ)さん ヨーグルト研究家。週3kgのヨーグルトを食べるほどの愛好家。会社員として働く傍ら、セミナーやSNSなどでヨーグルトや菌、健康に関する情報を発信中。月1~2回、ヨーグルト専門店『Dear Mechnikov』をオープン。Instagramは@hanae_yogurt、@dear_mechnikov
※『anan』2022年8月3日号より。写真・村上未知 取材、文・若山あや
(by anan編集部)