八重洲『ダバ インディア』はインドカレー好きたちの聖地。’03年、この店の登場は衝撃的だった。バナナリーフの上に、4~5種類のおかず、スープに米や揚げパンがのった“ミールス”(定食)は、まさにインドで食べられている皿そのもの。ここで南インドカレーに魅せられた人は多かったに違いない。
今年5月、小川町にオープンした『三燈舎』のオーナー堀文子さんもその一人。インド料理が好きでこの業界に入り、『ダバ インディア』と系列店の『カイバル』で合計6年サービスを務めた。「いずれは独立をと思っていたので、厨房でもひと通り勉強させてもらいました」。堀さんが目指したのは『ダバ インディア』で知ったミールスから一歩踏み込んだ料理。それは多彩な粉ものと、まだ日本では珍しいケララ州の家庭料理を紹介することだった。例えばプットゥは、米とココナッツを8:2の割合で混ぜ、バナナの葉で包んで蒸したもの。ホロホロとした食感とほんのりした甘さは、海老カレーにぴったり。アッパムは米とココナッツミルクを混ぜて発酵させて焼いたクレープ状の生地。これに合わせるなら白いチキンシチューを。黄色くて辛いカレーばかりがインド料理ではないのだ。暑気払いに南インド料理はいかが?
左上・プットゥ¥700、左下・海老カレーバナナの葉包み¥1,280、右上・アッパム¥320、右下・チキンシチュー¥1,100。ちなみにトーマスシェフはケララ州出身。『ダバ インディア』で9年、腕を振るったベテラン。
三燈舎 東京都千代田区神田小川町3‐2 古室ビル2F TEL:050・3697・2547 ランチ11:00~15:30(15:00LO)、ディナー17:30~22:00(21:00LO) 月曜休
いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子
(by anan編集部)
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