岐阜県、下呂市にある下呂富士とも呼ばれる中根山の中腹に、木々の合間を縫うようにして建つ「湯之島館」をご紹介。時の流れを感じながら懐かしく、優しい時間を昭和レトロな温泉宿で。
下呂温泉 湯之島館
下呂富士とも呼ばれる中根山の中腹に、木々の合間を縫うようにして建つ「湯之島館」。国により有形文化財として登録されている本館に足を踏み入れると、そこは懐かしき昭和の世界。モザイクタイルを施したテラスや、草花が描かれたアール・ヌーボー風のガラス窓、渡り廊下の天井には梁を見せた和風の化粧屋根裏など、昭和6年の創業当時から変わらない和洋折衷な美しさがあちこちに宿る。
館内の散策を終えたら、自慢の温泉へ。大浴場の他、宿泊者が予約制で貸し切り利用できる3つの家族風呂、午前1時まで入れる屋外の足湯、温泉付きの部屋もあり、おこもり滞在も楽しい。お湯は透明で、ほのかに湯の香りが漂う。お風呂の後は豪華客船をイメージした内装のクラブも必訪…と、夢のような時間を堪能しよう。
由緒ある温泉宿で、心も体も整う

歴史を感じる趣と重厚感のある本館入り口。数奇屋造りの部屋を擁する本館に加えて、別館、娯楽棟、景山荘がある。増築と改修を重ねているため、迷子になりそうな広さ。
昭和6年創業。和洋を融合させた美学を感じる温泉宿。創業時から現役のシャンデリアや螺旋階段、壁の手焼きタイルなど、館内を回るだけでも一日を過ごせるくらいの広さと充実度。宿泊プランには必ず朝食が付き、朝食は「朴葉味噌焼」など地産地消のメニューが並ぶ。

クラブ「ムーンライト」。20時を過ぎると花びらのようなシャンデリアが灯る。2階の「音楽室」と呼ばれるスペースから、ホールを見下ろすことができる。

卓球場などがある娯楽棟へ続く廊下。青い絨毯と木造のドアのコントラスト、懐かしい面影が残る電灯も素敵。館内の何気ない場所も絵になるスポットばかり。

大浴場とは別の場所にある「山の足湯」。そのすぐそばには、創業当時の様子を残しているという洋風の休憩テラスが。

柔らかなお湯に癒される展望大浴場。外の空気が吸いたくなったら、そのまま展望露天風呂へ。

クラブの入り口。行燈とムーディなフォントの「ムーンライト」の組み合わせがたまらない。

下呂の街を一望できる展望台。時期によっては飛騨川で上がる花火を見ることもできる。

「銀嶺泉」「不老泉」「七宝泉」の3種類がある家族風呂。お湯は大浴場と同じく源泉掛け流し。脱衣所と浴場の雰囲気にそれぞれ個性があり、窓やタイルのデザインが可愛い。家族風呂は1組1回の利用。写真は「不老泉」。

「湯之島館」を出て、「白鷺乃湯」へと5分ほど下った先には、街を見下ろす密かな夜景スポットが。

夜は提灯に明かりが灯る。

玄関から客室へと続く渡り廊下。

内湯付き客室のお風呂は、蛇口から源泉を引いた温泉が出る。
information
湯之島館
下呂市湯之島645 TEL. 0576-25-4126 内湯付き客室(景山荘)2名1室・1泊朝食付き ¥23,100~(飛騨牛などの夕食付きプランは ¥30,800~)他、露天風呂付き客室、特別室など様々なタイプあり。チェックイン15:00 チェックアウト11:00
ACCESS
最寄り駅はJR下呂駅。東京駅からJR東海道新幹線で名古屋駅下車、そこからJR高山本線の特急ひだ・高山行き、または富山行きに乗り換えて行くのが最短ルート。東京駅からの合計移動時間は3時間半~4時間。特急ひだの本数は1日約10本のため、特急の時間に合わせて新幹線に乗るのがおすすめ。
anan 2480号(2026年1月21日発売)より




















