創刊号に建築デザイナー・黒川紀章さんから、「『anan』こそ肌と目に刺激を与える雑誌になってほしい」というメッセージをいただきました。
その理念に則り、数えきれないほどたくさんの男たちが、刺激的な表紙を飾り、話題とともにときめきを振りまいてきました。本稿では、これまでananが追いかけてきた今をときめく“男”である松坂桃李さんのスペシャルインタビューをお届けいたします。
松坂:anan2000号おめでとうございます。ananといえば…僕の中で強く印象に残っているのはやっぱりコレでしょう(と松坂さんが表紙の「愛とSEX」を手に取る)。もう完全にコレです。
――コレを受けてくださった理由は?
松坂:いままで雑誌で経験したことのない、自分にとっての挑戦といいますか…。お話をいただいて即、“はい、やります”って感じでした。強烈でした。いい経験をさせてもらったと思っています。
――当時、大河ドラマ『軍師官兵衛』で共演中だった岡田准一さんに、事前にお話しされたそうで。
松坂:父上(岡田さん)も以前ananで披露されていましたからね。父上は“現場で指示された通りにやった”とおっしゃっていて、“そっかー”と思いながら僕も撮影にのぞんだんですよ。当日、現場にはバスローブと前張りしかなくて…。
――衣装がなくて(笑)。
松坂:ちょうどその頃、『エイプリルフールズ』という映画でも前張りを着けて撮影していたので、“あ、またか”と。“最近、続くなあ(前張り)”と思いながら、覚えたてのノウハウを駆使しました。
――撮影中はどのようなお気持ちで?
松坂:カメラマンさんから“ご自由にどうぞ”と言われて、え? ご自由に? 父上から聞いてた感じと違うぞ、と思いましたよね(笑)。相手役の外国人の方とは言葉も通じないし、もう呼吸を合わせていくしかない。まさにボディランゲージです。
――おかげさまで“色っぽい”と大反響でした。
松坂:ananって、表紙に堂々と「SEX」という言葉を載せても許されている雑誌ですから。すごいですよね。で、次は誰がからむんですか? 決まってるんですか? 誰がいっかなー?(嬉しそう)
――次の方へのアドバイスをお願いします。
松坂:流れのままにやるしかないぞ。
――松坂さん再びという可能性は?
松坂:いや、次は何かの企画ものでお願いします。父上の連載にも呼んでください。これからも呼んでいただけるよう、僕もがんばっていきますので。