世界的名将が再任したラグビー日本代表。“超速ラグビー”でオールブラックスに挑む!
そこで今年から、’15年W杯で日本代表を率いて南アフリカ代表を倒す“ブライトンの奇跡”を起こした名将エディー・ジョーンズ(64歳)がHC(ヘッドコーチ)に就任し、再び“エディー・ジャパン”が始動した。「若い選手を育てなければいけない」と大学生や国際試合未経験の選手を積極的に起用し、’27年W杯でのトップ4入りを目標に掲げて強化を進めている。
オーストラリア出身の指揮官は、日本代表より体格で勝る世界的強豪国と対等に戦うために、パスや走る速さだけでなく状況判断や動き出しのスピードにも焦点を当てた“超速ラグビー”を掲げた。6~7月、国内でイングランド代表など強豪と対戦して3連敗を喫したが、それでも8~9月にかけての国際大会では、決勝で敗れたものの3連勝し、一定の成長の跡を見せた。
そのエディー・ジャパンが10月26日(土)、国内では今年最後のビッグマッチに臨む。横浜・日産スタジアムで、相手は全身に黒を纏った、“オールブラックス”の愛称で名高い、世界ランキング3位のニュージーランド(NZ)代表だ。
NZはラグビーが国技であり、W杯優勝3回を誇るオールブラックスは、試合前に踊る“ハカ”でも有名。対戦成績は0勝7敗と、日本代表はまだ一度も勝ったことがないが、2年前の対戦では31‐38と肉薄した。
7~8月の国際試合でリーダーシップを発揮した立川理道(34歳)が、引き続き主将としてチームを引っ張る。ジョーンズHCは、「オールブラックスにしっかりとしたゲームプランを立てて、勝つ準備をしたい。相手は身体的に優れているから、日本代表はスピードと戦略的な賢さで挑みたい」と意気込んでいる。
NZ戦後、日本代表は欧州に飛んで、敵地でフランス代表、イングランド代表といった強豪とも対戦する。ただその前に、半年間、ジョーンズHCの指導の下、ハードワークし続けた選手たちが“超速ラグビー”を体現して、黒衣軍団からの歴史的初白星を目指す!
SO 立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
’15年W杯で中軸として活躍したベテラン。一昨季はリーグのMVPに輝き、今夏、日本代表に復帰。頼れるキャプテンだ。
CTB ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
南アフリカ出身で、豪州でラグビーを始めたライリー。スピードを武器に5試合連続トライ中。イケメン選手としても知られている。
試合前に“ハカ”を披露するオールブラックス
W杯優勝3回を誇るNZ代表は攻撃力が武器。試合前に披露する、マオリ族の踊り“ハカ”にも注目だ。
information
ラグビー日本代表 リポビタンDチャレンジカップ2024
10/26 14:50~ vs オールブラックス(ニュージーランド代表)
会場:日産スタジアム(神奈川)
日本テレビ系で生中継、Huluでライブ配信。
〈リポビタンDツアー2024〉
11/10 5:10~ vs フランス代表
会場:パリ(フランス)
11/16 22:30~ vs ウルグアイ代表
会場:シャンベリー(フランス)
11/25 1:10~ vs イングランド代表
会場:ロンドン(イギリス)
※日時は日本時間
※『anan』2024年10月30日号より。写真・斉藤健仁 アフロ 文・斉藤健仁
(by anan編集部)