少し前“家族愛”がテーマだった回に、今度うちの家族が東京観光に来るという話をしたかと思います。その時、85歳になるおばあちゃんが「『銀座を歩いてみたい』と言うので銀座へ出かけようと思っている」と話したら、「『anan』を出しているマガジンハウスも東銀座にありますよ。銀座に来るならうちにも寄っていってください」と担当さんに言っていただいた。それならばと、祖母、母、叔母を連れて編集部を訪ねさせていただきました。家族3世代揃っての仕事場訪問です。
マガジンハウスは『anan』のほかにも多くの雑誌を出しています。『BRUTUS』や『POPEYE』『Hanako』などの編集部が本社ビルの中にあり、「ここは○○編集部です」と順番に案内していただきました。母も叔母も、若い頃から今に至るまで自分たちが購読している雑誌の制作現場を見るという貴重な体験に、とても感激していました。回らせていただいてわかったことは、編集部ごとでかなり雰囲気が違うということ。なかでも『anan』は、ずば抜けて僕たちがイメージする“編集部”らしかったです。週刊誌作りは大変です。忙しいゆえに…片付ける暇などないのでしょうね。ぶっちゃけ、いちばん散らかっていました! そんな目線に気づかれたのでしょうか。編集長の方にも「あまり見ないでください(笑)」と恐縮されてしまいました。でも、忙しい現場を目の当たりにしたことで雑誌作りの大変さをひしと感じることができました。本当にいい東京観光になったし、僕も家族を編集部のみなさんにご紹介できてよかったです。今後も末長くお付き合いいただきたいです。
こうして銀座観光を楽しんだものの、母たちが今回滞在中にいちばん足繁く通ったのは…実はうちの近所のスーパーマーケット。こちらとしてはせっかくだからもっと東京らしい場所へ連れていってあげたいなと思ったのですが、地元・宇治とは置いているものが違うらしくそれが面白いと近所のスーパーをいくつも巡っていました。帰る日が近づく頃には「魚はあの店で買うといい。牛乳と卵はこっちの店」と、かなり本格的にスーパー勘を掴んでいました。スーパーで買い出しをして、家でごはんもたくさん作ってくれて。東京に来たときくらい祖母孝行、親孝行、叔母孝行したいものですが、いまだにひとりっ子は甘やかされているなと感じました。
おかざきたいいく 油性マーカー「ハイマッキー」の新キャラクター「Hi! Mckee」のオリジナルテーマソングが配信中。ホールワンマンTOUR「盆テク博覧会」を10/19~全国5か所で開催。
※『anan』2024年10月2日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈
(by anan編集部)