ときめく対象が多様化し、連鎖していく時代に。
人それぞれキュンとするものが違うのは、今や当然のことに。
「今の時代、情熱を傾ける対象は細分化しており、全員が何かのオタクだといえると思います。一方、アニメや2.5次元などの世界では、歌やコミカライズとリンクしながら広がっていく面も。“これだけが好き”というオタクは、減っているかもしれません」(博報堂DYメディアパートナーズ プロデューサー・渡辺剛さん)
この流れは他の分野でも。
「“このブランドのこれがいい”という風潮は、以前にくらべて薄まっています。種類の多いコスメが売れるのも、その一因でしょう」(『日経トレンディ』副編集長・三谷弘美さん)
ベースにあるのは、応援したい気持ち。
「好きなアイドルやキャラクターなど、ときめいた相手に対してお金を使うことが応援であり、愛の証であると考える人は多いです」(渡辺さん)
それは、友だちなど身近にいる大切な存在に対しても、同じことがいえるという。
「最近では、自分を豊かにするためではなく、誰かに喜んでもらったり、コミュニケーションをとるために、モノを買うなどお金を使う人が増えています。ちょっとしたギフトにぴったりの商品がよく売れているのも、そのことが一因になっているといえるでしょう」(三谷さん)
国境もデバイスもボーダーレス化するカルチャー。
様々なツールが進化することで、より広範囲のカルチャーをキャッチできるようになり、ときめく対象も豊かになっている。
「日本女性はビューティやファッション、セレブやカルチャーに関しては、海外発で話題性のあるものは“とりあえず試したい”“押さえておきたい”という欲求が強いように見受けます。インスタなどで情報がいち早く手に入るのもプラスに作用しているはず」(編集者、ライター・山縣みどりさん)
「ネットフリックスなどの配信ツールが充実し、未知のカルチャーに出合える機会も、ぐっと増えました」(「She is」編集長・野村由芽さん)
オンリーワンを発見することこそ喜びに。
「値段やブランドに惑わされず、自分にとって価値あるものを愛でる人が、昨今、多いように感じます。周りに石など自然のものを集める人もいますが、その対象への愛はもちろん、“世界にひとつしかない素敵なものを発見できた”という気持ちも、ときめきをさらに加速させるのだと思います」(野村さん)
手づくりにハマったり、自己流のアレンジを加えて、オリジナルのものをつくる女性も多い。
「文房具についても、手作業が好きで時間に余裕がある方には、カスタマイズができる商品が人気です」(文具ソムリエール・菅未里さん)
※『anan』2018年8月8日号より。文・重信 綾 ©PeopleImages
(by anan編集部)
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