初期衝動で生まれた曲の形をフレッシュなまま届けたい。
「アルバムにコンセプトは立てないけれど、前作の『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』を作り終えたとき、新しい曲たちに出合えた感覚があったので、このアルバムもそういうものになる、という予感がありました」(KUMI)
出合えた、という表現は彼ら独特のもの。「こういう曲を作ろうと狙って、生まれてくるものではない」(NAOKI)とか。彼らからナチュラルに生まれる音と向き合い、プライベートスタジオで録音した膨大なサウンドのストックから、作品が形になり、私たちに届けられる。そんなやり方を10年近く続けてきた。
「1曲目の『Might FallIn Love』は、2年前に超ベテランパーカッション奏者のレニー・カストロと、リズムセクションだけ録っておいたトラックなんです。改めて聴いたら今のムードにすごく合っていたので、歌を入れて仕上げたんです」(NAOKI)
「そういう曲もあれば、二人でセッションしながら作ることもあるし、収録した13曲はいろんな作り方をしています。1年間の制作期間があったので、いろんなアプローチを試しました。今回はミックスも自分たちでやったんですよ」(KUMI)
という話にもびっくり。通常は専門のミキサーに任せる難しい作業にもチャレンジしていたとは!
「初期衝動で生まれた曲を、ミックスで精製してきれいな形に仕上げるというシステムだと、“事故”みたいなものが生まれないんです。自分たちでやれば、いい感じのヒューマンエラーが生まれるんじゃないかという期待もあって」(NAOKI)
この10年、プライベートスタジオで曲作りを積み重ねながら、レコーディングのスキルも上がったそう。
「頭の中の曲のイメージを形にするスピードが上がったので、初期衝動が逃げないうちに形にしたくて、ミックスにもチャレンジしたんです。勇気のいる決断ですけど、人に任せるステップを一つ減らして自分たちでやりたかった」(NAOKI)
「ボーカルも、エンジニアならアルバム全体で統一してミックスするけど、私たちはその曲がイメージするままの世界観でやろうと思いました。マイクの位置にこだわったりしながらね。曲ごとの歌の表情も楽しんでもらえたらいいな」(KUMI)
そして愛が溢れるアルバムタイトル『LOVE YOUR LOVE』に込めたものは…。
「もっと“愛”をトピックとして話したり、考えたりしてほしいので、タイトルのスペースを借りて、音楽とは別のメッセージとしてつけました。このアルバムを聴きながら、いろんな愛について想いをはせてほしいですね」(NAOKI)
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