「そのまま食べてももちろん効果がありますが、腸を冷やさない工夫をしたり、足りないビタミンCをプラスしたりすれば、ヨーグルトの効果が高まりますよ」
と管理栄養士の川口美喜子さん。“あっためる・こす・もどす”の3つキーワードを実践してヨーグルトパワーをMAXに生かしましょう!
あっためる
ヨーグルトを人肌に温めると、乳酸菌の働きが高まるだけでなく、冷たいまま食べるのに比べて腸にやさしく届くから、腸内活動が活発化。「熱を加えすぎると分離してしまうので、温めすぎに注意して。水を少し加えるのが、なめらかに仕上げるコツです。乳酸菌の環境を整えるオリゴ糖を加えると、より効果的ですよ」(川口さん)。早速試してみると、ほっと温まるおいしさ! 寝る前のリラックスタイムにもおすすめです。
こす
「ホエイ」とは、牛乳から乳脂肪やカゼイン(栄養素の吸収を妨げることがある、ちょっとやっかいなタンパク質)などを除いた上澄み液で、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富。「水と同じように使えて、料理に取り入れれば栄養バランスを整えてくれます。また、ホエイを除いたヨーグルトは、クリーミーで贅沢なデザートになりますよ」(川口さん)。時間があるときに、ヨーグルトを多めにこして、ストックしておくとよさそう。
もどす
野菜や果物の栄養素をぎゅっと凝縮させた乾物。でも、もどすときにせっかくの栄養素が水に流れてしまうことも…。そんなとき、ヨーグルトでもどせば、栄養素を閉じ込めてくれるだけでなく、腸にもうれしい効果が。「ヨーグルトの乳酸菌と、乾物に多く含まれる食物繊維が同時に摂れるので、腸のぜん動運動を促進してくれます。乾物特有のにおいもまろやかにしてくれますよ」(川口さん)。モチッとした食感もクセになりそう!