横澤夏子、絵本の“ある仕掛け”に感心 「一冊で何度、読者を楽しませてくれるんだろう」

2023.1.14
出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、絵本を隅々まできちんと読む女性、「表紙も裏表紙も楽しむ女」になりきり。

一冊で何度でも楽しめる絵本って素敵です!

yokosawa

先日、再び「TSUTAYAえほん大賞」に呼んでいただきました。その時に、「絵本は表紙と裏表紙にも楽しみがあるんですよ」と聞いて、すごく印象に残ったんです。気になっていくつか絵本の表紙と裏表紙を見てみると、物語の最後のシーンが描かれていたり、一枚絵になっていたり、作中とは違う物語があったり…。たしかに、いろいろ楽しめることに気づかされ、面白いな~と思いました。そういえば、絵本の読み聞かせの会でも、読み終わった後に表紙と裏表紙を見せたりしますよね。最近は絵本のジャケ買いもするようになりました。さらに、私はいつもカバーを外して読むのですが、カバーの下に、表紙と違う絵柄が描かれている作品も。一冊で何度、読者を楽しませてくれるんだろう、本当にいい仕組みだな、と感心。物語を読んだ後に、もう一度お楽しみがある感じが素敵ですよね! ちなみに、うちの子どもは、子どもがたぬきの真似をしてお腹をポコポコ叩く『ぽんぽんポコポコ』という絵本が好きです。絵本の最後に一人でお腹を叩く場面があるのですが、「なんでお腹をポコポコしているんだろうね」と、いろいろ話すきっかけに。他にも、『なみのいちにち』という絵本では、波の音を、ざぶーんなどではなく、穏やかな波の音の「さんささーん」と表現していることに感動! 絵本は素敵なものだとあらためて思うようになりました。

絵本をいろいろな角度から楽しめる人になるためには、常に“何か仕掛けはないかな”“面白いことあるかな”と考えながら、本を隅々まで読むと発見がありそう。また、“作者は、読者に何を感じてもらおうと思ってこういう話を描いたんだろう”などと深いところまで考えることで、いろいろなものが見えてくるはず!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2021年10月に第二子を出産。

※『anan』2023年1月18日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)