あなたが成長できないのはなぜ? 心の中の「大きな子供」に注意!

ライフスタイル
2019.07.28
何をやっても停滞感があったり、自分が成長できていないと感じる時、どうすれば現状を変えられるのか? 成長できないのは、心の中にあるブレーキを踏んでいるから。
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心の中の“自分ブレーキ”を解除。成長アクセルを踏み込む技術。

たとえば、勉強しても身につかない、仕事で努力しても望んだ結果が得られないなど、自分の成長が止まって停滞しているような気持ちになるのは、よくあること。

「成長が止まっているように感じられる理由はいろいろありますが、まずお伝えしたいのは、自分が人生の主役だと自覚できていないから、ということです。人に命じられたり、顔色を窺って生きている限り、主役にはなれません。誰かにやらされるのではなく、自分でやりたいことを決めることが大切。主体的な生き方をすれば、仕事だけでなく人生そのものが楽しめ、大きなブレイクスルーにつながります」と、数多くの企業の人材育成に関わってきた吉田行宏さん。

その一方で、人には主役より脇役の方がラク、という意識もあるもの。見方を変えればそれは、主役になるほど自分の成長に向き合えていない、ということかも…。「自分が主役!」と自信を持って言い切るためにはどう成長すればよいのか? “自分ブレーキ”をキーワードに詳しく解説します!

あなたが成長できないのは、心にブレーキがかかっているから。

仕事にせよ、自分磨きにせよ、目先の成長を求めてやみくもに頑張ったとしても、なかなか結果は伴わない。実は、成長を妨げているものは、自分の心の中にある。

「自分の殻を破って成長したいと思っているのに、なかなか成果が出ない…。それは、無意識のうちに心の中で“自分ブレーキ”をかけてしまっているからなんです。もちろん努力も必要ですが、まずはそのブレーキを外さないと、成長のための努力も実を結びにくい。人は誰しも悩み、失敗することや、自分のプライドが傷つくことを恐れます。その悩みや葛藤がブレーキとなって、行動を抑制してしまい成長を妨げています。僕はこれを、心の中の2つの“自分のブレーキ”と呼んでいます」

では、心の中にある2つの“自分ブレーキ”とは、どんなもの?

1つ目のブレーキ:自分の意思や行動では制御できない…。「コントロールできない悩み」

たとえば、太っていることが悩みだとしたら、それは食生活を見直せば改善できるかもしれない。改善できれば悩みではなくなるし、そのための努力は成長につながる。その一方、改善しようがない悩みは解決策もなく、悩めば悩むほど行動することができない。すなわち、成長するための意識を持てない、負のスパイラルに。

“コントロールできない悩み”との向き合い方

1.悩みを自覚する。
まずは、自分がコントロールできない悩みを抱えているかどうか確認。もし悩んでいたら、自覚することだけでも、ブレーキを外しやすくなる。

2.悩まない覚悟を決める。
それでも人はついつい悩み、ブレーキをかけてしまうもの。ひとまず半年や1年など期間を決めて、そのことでは悩まないと覚悟を決めてみよう。

3.悩みを他人のせいにしない。
人のせいにしていればプライドは傷つかないが、自分にできることを考えて行動する思考を身につけると、悩みづらくなるし、自身の成長にもなる。

4.結果で悩まない。
最善の選択をしたとしても結果は選べない。どうなるかわからない結果について気をもむより、そこまでの過程に集中した方がいい結果に結びつく。

5.他人事の悩みで悩まない。
相手の機嫌や他人がする噂話など、自分ではどうにもできない問題で悩んでいても仕方がない。他人のことに振り回されなくなるとラクになる。

2つ目のブレーキ:見た目は立派な大人だけど中身は幼い子供のまま!? 「大きな子供」

ブレーキの2つ目は“大きな子供”と呼ばれる。いい大人なのに、注意されると過剰に反応したり、自分の考えがなく優柔不断…。自覚していなくても、自分の中にもそんな大きな子供がいるかも?

「感情や精神の一部が子供のままで、大人同士のコミュニケーションでは出ない部分が顔を出している状態のことです。これが発動すると怒りや恐れ、見栄など負の感情に囚われ、論理的思考力が低下し、成長を妨げる原因になります」。

大人に育てるには、まずは存在を自覚して。

あなたの中に大きな子供はいませんか?

  • 妙に一つのことが気になる。
  • 他人にNOと言われるとカチンとくる。
  • 他人の趣味に興味がない。
  • 嫌いと思うと近寄るのもイヤ。
  • 他人の真逆の意見にもすぐ納得する。
  • 自分はいつも正しいと思っている。
  • その場しのぎのウソや言い訳をする。
  • 人から指示されないと動けない。

大きな子供を大人に育てる3つの方法

1.自分の中の大きな子供の存在を認識する。
誰しも、大なり小なり子供っぽい部分を持っているもの。まずは、自分にもあるものだと理解しておくと、そういう心境になりそうな状況でも、落ち着いて対応できる。

2.もう自分は子供じゃない、大人になったんだと言い聞かせる。
自覚できるようになれば、大きな子供ブレーキが出そうになっても、今はもう小さくて無力な存在の子供ではないと、繰り返し自分に言い聞かせることでストップがかかる。

3.周囲の大きな子供も、愛情を持って大人に育てる。
自分の中にいるのだから、周りの人にもいて当然。周りの大きな子供にも、同じように愛情を持って接することが、自分の中の大きな子供を大人にするということを意識しよう。

よしだ・ゆきひろ 若手リーダーの育成支援を行う会社アイランドクレアを設立。著書に『成長マインドセット心のブレーキの外し方』(クロスメディア・パブリッシング)。

※『anan』2019年7月31日号より。イラスト・いいあい 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)

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