三浦春馬「ヤらせてくれよ」でガチで引かれた? 

エンタメ
2017.11.04
近年、少子化問題が取り沙汰されているけれど、なんと危機感を持った政府が強硬策に乗り出した。30歳以上の性経験のない男女を集め、恋愛の英才教育を受けさせることに。ドラマ『オトナ高校』で、ハイスペック童貞の荒川英人を演じるのは三浦春馬さん。松井愛莉さんは、三浦さんの先生役。清純な外見とは真逆で経験豊富なビッチ・姫谷さくらだ。
三浦春馬 (1024×1011)

三浦:企画を聞いた時点で「やりたい!」って思ったんだよね。絶対に面白くなるって思ったし、チャレンジングな役柄や作品に出合いたいという気持ちもあったし…。

松井:私も面白いとは思いましたけど…不安の方が大きくて…。

三浦:でも体当たりでやってると思うよ。自分も経験があるけれど、教壇に立って何十人の生徒と対峙するだけでもすごい圧があるじゃない。しかも、自分より年上の僕らに対して過激なセリフを発するんだから、すごいなって思います。

松井:確かに過激なセリフは多いんですけれど、躊躇するより、やらなきゃって気持ちの方が強くて。台本を読んでいるうちに、感覚がだんだん麻痺してきていて、読み合わせで皆さんが笑って我に返ったりして。

三浦:(笑)。だって面白かったよ。

松井:英人の「ヤらせてくれよ!」っていう場面も素晴らしかったですよ。あんな野外で、大声で。もう、ガチで引いちゃいました(笑)。

三浦:それは現場で感じてた(笑)。自分でも、あんな横浜の街中で「頼むよ~。ヤらせてくれよ」なんて叫ぶ経験をするとは思わなかったし。

松井:でも、一緒にお芝居していると三浦さんの演技の熱がすごくて、ハッとさせられることが多いです。

三浦:正直、すっごいカロリー消費する(笑)。「童貞!」とかキツいセリフを浴びせられて演技をするのって、こんなに大変なんだって。

松井:それでも現場で、誰より周りに気遣いされるのがすごいです。

三浦:(照れつつ)なぜ英人がここまで未経験だったかを想像するんだけど…彼のなかでは優先順位を学力や学歴が占めていて、一番下にあったのが性だったのかなって。根底には人に愛されたいって思いがあるんだけれど、他人とのコミュニケーションを怠ってきた彼は、人と繋がって傷つくのが怖いのかもしれない。そう思うと、味わいあるなって。

松井:さくらはそんな英人がなぜか気になってしまうんですよね。でも、自分のプライドが許さないから、強気に出ちゃうんですけれど。

三浦:恋愛経験が少ないぶん、キスしたり触れ合ったりするのは、英人にとって特別なことなんだと思う。本当に心が繋がってなかったらしちゃいけないって…真面目なんですよ。

松井:さくらが付き合ってきた男性たちにはいなかったタイプ。彼女が誰とでもすぐに関係を持ってしまうのは、心から好きな人に出会っていないからなんですよね。それが英人と出会ってどう変わっていくのか、私自身も楽しみなんです。

三浦:それは英人もそうで、彼は職業や学歴やキャリアで人を測っているけれど、それとはまったく別の価値基準で存在しているオトナ高校に入ることで、本当に人と繋がるとはどういうことなのかっていう大切な部分を学んでいくんだよね。

松井:セリフは過激ですが、考えさせられることの多い作品です。

三浦春馬2
「オトナ高校」への入学を余儀なくされた荒川英人(三浦)。卒業の条件は童貞からの脱却! 毎週土曜23時5分~、テレビ朝日系にて放送中。脚本/橋本裕志 出演/三浦春馬、高橋克実、竜星涼、松井愛莉、黒木メイサほか

みうら・はるま 1990 年生まれ、茨城県出身。昨年出演したブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』のドラァグクイーン役で読売演劇大賞杉村春子賞を受賞。近作に大河ドラマ『おんな城主 直虎』。

まつい・あいり 1996 年生まれ、福島県出身。雑誌のモデルとしてデビューし、ドラマや映画でも活躍。近作に映画『青空エール』『新・ミナミの帝王』、ドラマ『ラブホの上野さん』『三人のパパ』など。

※『anan』2017年11月8日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・有馬妙美 インタビュー、文・望月リサ

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