三浦:企画を聞いた時点で「やりたい!」って思ったんだよね。絶対に面白くなるって思ったし、チャレンジングな役柄や作品に出合いたいという気持ちもあったし…。
松井:私も面白いとは思いましたけど…不安の方が大きくて…。
三浦:でも体当たりでやってると思うよ。自分も経験があるけれど、教壇に立って何十人の生徒と対峙するだけでもすごい圧があるじゃない。しかも、自分より年上の僕らに対して過激なセリフを発するんだから、すごいなって思います。
松井:確かに過激なセリフは多いんですけれど、躊躇するより、やらなきゃって気持ちの方が強くて。台本を読んでいるうちに、感覚がだんだん麻痺してきていて、読み合わせで皆さんが笑って我に返ったりして。
三浦:(笑)。だって面白かったよ。
松井:英人の「ヤらせてくれよ!」っていう場面も素晴らしかったですよ。あんな野外で、大声で。もう、ガチで引いちゃいました(笑)。
三浦:それは現場で感じてた(笑)。自分でも、あんな横浜の街中で「頼むよ~。ヤらせてくれよ」なんて叫ぶ経験をするとは思わなかったし。
松井:でも、一緒にお芝居していると三浦さんの演技の熱がすごくて、ハッとさせられることが多いです。
三浦:正直、すっごいカロリー消費する(笑)。「童貞!」とかキツいセリフを浴びせられて演技をするのって、こんなに大変なんだって。
松井:それでも現場で、誰より周りに気遣いされるのがすごいです。
三浦:(照れつつ)なぜ英人がここまで未経験だったかを想像するんだけど…彼のなかでは優先順位を学力や学歴が占めていて、一番下にあったのが性だったのかなって。根底には人に愛されたいって思いがあるんだけれど、他人とのコミュニケーションを怠ってきた彼は、人と繋がって傷つくのが怖いのかもしれない。そう思うと、味わいあるなって。
松井:さくらはそんな英人がなぜか気になってしまうんですよね。でも、自分のプライドが許さないから、強気に出ちゃうんですけれど。
三浦:恋愛経験が少ないぶん、キスしたり触れ合ったりするのは、英人にとって特別なことなんだと思う。本当に心が繋がってなかったらしちゃいけないって…真面目なんですよ。
松井:さくらが付き合ってきた男性たちにはいなかったタイプ。彼女が誰とでもすぐに関係を持ってしまうのは、心から好きな人に出会っていないからなんですよね。それが英人と出会ってどう変わっていくのか、私自身も楽しみなんです。
三浦:それは英人もそうで、彼は職業や学歴やキャリアで人を測っているけれど、それとはまったく別の価値基準で存在しているオトナ高校に入ることで、本当に人と繋がるとはどういうことなのかっていう大切な部分を学んでいくんだよね。
松井:セリフは過激ですが、考えさせられることの多い作品です。
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