そんな田中さんが現在出演しているドラマ『恋がヘタでも生きてます』が、女性たちのあいだで「最高すぎる」「キュン死しそう!」と注目の的に。田中さんが演じるのは、ニューヨーク帰りの経営のプロ・雄島佳介。32歳、等身大の田中圭さんの素顔に迫ります。
恋愛ドラマでのイメージはガンガン裏切っていきたい。
――『恋ヘタ』、毎回キュンキュンしながら見させていただいています。“不倫男”の次は、“ハイスペック男子”ですか!
田中:ありがとうございます。“ハイスペック男子”と書かれるとすごくやりづらいですが(苦笑)。
――原作は藤原晶さんによる漫画作品。最初にこの役を演じることが決まった時は、どのような感想を持たれましたか?
田中:正直な話、はじめて漫画を読んだ時は「原作どおりにやるなら、雄島役は俺じゃないほうがいいんだろうな」と思いましたね。イメージで言えばザ・男前で、ザ・モデルで、ザ・紳士という方が適役だろうと。本物のハイスペック男子がそのまま演じたほうが自然なのに、って。そのくらい原作の印象があまりに強かったので、1話ではだいぶ漫画のキャラクターとセリフに振り回された感じがあり、自分でも反省しました。でも撮影が進むにつれて、原作ともいい具合に離れられてちゃんと一人の人間になったというか、自分の良さが出せるようになってきたとは思うので、それはそれで面白い経験でした。
――毎回、女心をくすぐるセリフだったり、胸キュンな演出が随所に登場してきますが、あれは現場で考えられているんですか?
田中:そうですね。僕と監督とプロデューサー、みんなで話し合いながら作っていますね。オンエア上は大真面目にやっていますが、テストでは思いっきりふざけてやっています。やっぱりね、ふざけないととてもじゃないけど言えないセリフがたくさんあるんですよ。
――第1話の、公園での突然のキスや、会社で迫るシーンもお見事でした。女性の萌えポイントをわかっていらっしゃる。
田中:いえいえ。基本的に女心がわからないので。だから女性スタッフに意見を聞いたり、共演の高梨臨さんに聞いたりしながら、日々萌えポイントを探っています。でも高梨さんはけっこうさっぱりした性格なので、「キュンキュンというか、初めましてでキスされたら普通引くよね」と言っていて、「だよね! 捕まるよね!」なんて二人で盛り上がりながら作っています。
――そうなんですね(笑)。先ほど「ハイスペック男子は演じにくい」ということでしたが、例えば『タラレバ娘』の丸井良男みたいな役のほうが演じやすいですか?
田中:そうですね。あのドラマに出てくる登場人物のなかでも、特に平岡祐太くんと僕の役柄は確実にクズでしたからね(笑)。それに、ましてや僕の役は不倫じゃないですか。プロデューサーには最初に「これは本気ですか、それとも遊びですか」と念のため確認をしたんです。そうしたら「本気です」という答えが返ってきたので、じゃあ普通の恋愛をしようと。そうじゃないと、丸井の恋の相手である小雪の評価が下がってしまうと思ったので。そうやって、最初は自分なりにいろいろ真剣に考えていたんですけど、途中からは単純に丸井のクズっぷりを楽しんでいましたね。やっぱりクズ役は気が楽です(笑)。
――以前、田中さんにインタビューさせていただいた時に、「最近、悪役しかオファーが来ない」とおっしゃっていたのが印象的でしたが、2017年は奇しくも恋愛もののドラマが続いていますね。
田中:いや、本当に突然なんですよね。昔はそれこそ犯罪者とか、ダークな役どころがとにかく多くて、恋愛ものは長い間やらせてもらえない時期もあったんですけど。
――逆に今度は、恋愛もののイメージがついたりして。
田中:それはガンガン裏切っていかないといけないなと思います。
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