今、みんなの眠り事情は…? anan睡眠白書。20~30代の女性300人にアンケート調査を実施しました。

Index

    Q. 例年の夏と比べて、今年の夏は…?

    寝にくい…75%、寝やすい…25%

    Q. 夏の睡眠の不安は?

    Q. 夏に体調面で気をつけていることは?

    Q. 夏の睡眠時の冷房は?

    1位:冷房を使用しない…74人
    体がだるくなるから。(31歳・会社員)/電気代が気になるから。(34歳・サービス業)

    2位:設定温度を上げる…52人
    暑くてつけっぱなしだけど、夜は低めの温度だと少し肌寒いので。(39歳・フリーター)/上げておかないと、朝起きて寒いと感じるから。(24歳・IT業)

    3位:タイマーで切る…41人
    つけっぱなしは体が冷えそう。(26歳・医療/福祉)/暑くて眠れないから冷房はつけたいが、朝までつけっぱなしだと体に悪い気がする。(30歳・公務員)

    その他
    ・設定温度を下げる派
    涼しくしてお布団をかぶって寝たい。(23歳・フリーランス)

    ・切って、窓を開ける派
    冷房は少し寒すぎて乾燥する。(39歳・サービス業)

    夏の睡眠を左右するのは日照時間

    高温多湿で、まさに酷暑の日本の夏。アンケートでは例年に比べて〈寝にくい〉と答えた人が75%にものぼる。「高温多湿もそうですが、そもそも夏の睡眠時間に影響を及ぼすのは日照時間です」と話すのは睡眠専門医の内田直(すなお)先生。

    「冬は朝7時でもまだ暗いですが、夏は4時半には明るくなることで平均的に早起きになるため、睡眠時間が減る傾向に。そこに高温多湿の寝苦しさが加わり、さらに夏季に多い台風による気圧の下降から、体調を崩して睡眠の質が下がると訴える患者さんもいます」

    これら睡眠時の不快感は、カーテンやエアコンの使い方が鍵に。

    「日照時間については遮光カーテンなどを閉めて起床時まで暗さを保ち、高温多湿による寝苦しさはエアコンで解決できます。一般的には室温25~26°C、湿度は50~60%が理想ですが、個人差があるので、自分が快適な状態が適切。エアコンはつけっぱなしでもいいし、冷えやすい人はタイマーで寝つく頃にエアコンが切れ、日の出の時間帯に再びエアコンがついて起きやすくするなどの工夫をしましょう。脱水や熱中症対策に寝る前の水分補給も大事。食事時間を決めることで昼と夜のメリハリが生まれ、栄養のある食事により体力もつきます。さらにストレッチなどの軽い運動は、睡眠を改善する要素になります」

    教えてくれた方

    Profile

    内田 直(すなお)先生

    精神科医。睡眠障害や発達障害など専門性の高い臨床活動を行っている「すなおクリニック」院長。「すなおクリニック宇都宮診療所」を今夏新たに開院。著書に『小説みたいに楽しく読める 睡眠医学講義』(羊土社)ほか。

    イラスト・伊藤ハムスター 取材、文・若山あや

    anan 2460号(2025年8月27日発売)より
    Check!

    No.2460掲載

    最高の睡眠 2025

    2025年08月27日発売

    猛暑続きで夏疲れもマックスに溜まり、寝苦しさに悩む日々が続くこの季節。生活ルーティンの組み立て方、食事での注意点、リカバリーウェアなど“着る寝具”の最新情報、マットレスや枕の正しい選び方、温度や光、香りなど睡眠環境の整え方、さらに睡眠にまつわる様々なお悩みの解決法まで、最高の睡眠を得るための方法をレクチャーします。

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      赤口

    強気に出てくる人に対して「柔よく剛を制す」の精神で柔軟に対応したい日です。力押ししてくる相手に対してこちらも力でぶつかれば無事では済みませんから、知恵と工夫が必要です。また、今の環境が自分に合わないと強く感じた人は、ここから飛び出すことを考える日でもあります。基本的に押しとどめることは難しいでしょう。

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