
猫と暮らすことで「人間らしい生活」ができるようになった──。池田エライザさんが語る、2匹の愛猫との日々と深い絆の物語。2025年2月に発売されたanan特別編集のムック『にゃんこLOVE もふもふ大渋滞』からお届けします。
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猫がいてくれるから人間らしい生活ができてる
「私はもともとインドアで、休日は家から出ないどころか、あまり動かないタイプ。でも、猫と暮らしているおかげで、早起きもするし、猫用品の買い物にも行くし、掃除もマメにするし…。よく働き、よく暮らし、真っ当な生活ができています(笑)」
そう語る池田エライザさんの相棒は、ラグドールのシャンプーさんとサイベリアンのビスケさんという、もっふもふの2匹。ペットショップで動物を迎える予定はなかったが、シャンプーさんとの運命的な出会いによって生活は一変することに。
「飼っていた鳥の餌を買いに行った ペットショップで、小さなケージの中でうずくまってる大きな猫がいて。生後半年くらいでセールになっていたんですが、それがシャンプーでした。その後も気になって4日間通い続け、やっぱり様子が変だったんで、うちの子に迎えました。病院で診察 を受けたら、FIP(猫伝染性腹膜炎)という病気だったんです」

左がシャンプーさん(4歳半/♀)、右がビスケさん(3歳/♀)。光を浴びて眩しそうなんだけど、シャンプーさんはワルな目つき♡

床に転がってのヘソ天は、シャンプーさんの基本姿勢。おなかのクリクリの毛に注目!
一日一日、元気でいてくれるだけで嬉しい
約半年間の看護の甲斐あって、シャンプーさんは寛解。今では見違えるほど元気になったとはいえ、病気の可能性がある猫を引き受けるには大きな覚悟が必要だったはず。
「大変さよりも、ほっとけない方が大きかったし、使命のようなものを感じました。看護に関しては、事務所や周りの人のサポートもあって乗り越えられたところがあります」
その後、縁あってビスケさんも加わり、賑やかな多頭飼い暮らしに。2匹は親友ではないけれど、同居猫として認め合う仲。池田さんは、「下僕であり、姉であり、時々末っ子?になっている気がする」という。
「このあいだベッドで寝ていたら、ビスケがベッドボードに座って尻尾をぶんぶん振って誘ってきたんです。だから、尻尾を掴んだり、離したりして遊んでいたんですけど、もしや、私はあやされてる?ってことに気づいて。笑いが止まらなくなっちゃいました。シャンプーは、夜中にお気に入りのおもちゃを見せに来てくれます。これって、2匹の母性が私に集中してるってことですよね?」
2匹の猫との愛おしい日常を話してくれた池田さんに、猫がいて幸せだと感じる瞬間を尋ねてみた。
「猫が10何年生きることは当たり前じゃない。一日一日、健やかに過ごしてくれるだけで嬉しい。そしていつか空へ旅立つ時に、今世は最高だったな〜って猫が笑っちゃうくらいの幸せを与えられれば本望です」

模様替えが好きなビスケさん。クリスマスのテーブルランナーの上で満足げな表情。

先輩と後輩の立場逆転!? 穏やかな性格のシャンプーが譲ってくれている。
Profile
池田エライザ
いけだ・えらいざ 1996年4月16日生まれ、福岡県出身。主演を務めている『舟を編む〜私辞書つくります〜』がNHK総合で放送中。2ndアルバム『fantasy』がデジタルリリース。
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information

ムック『anan特別編集 にゃんこLOVE もふもふ大渋滞』
頭から尻尾まで猫、ネコ、ねこのオンパレードの一冊。そして、読めば読むほど(見れば見るほど?)かわいくて、愛おしくて、ニヤニヤが止まらない猫好き必携の一冊。本インタビューは、好評発売中のムックが初出です。