富山県の北東部に位置し、ホタルイカや蜃気楼などで知られる自然豊かな魚津市は、かわいいご当地キャラや海の生き物、神秘的な特別天然記念物に出合える素敵なスポットなんです。東京から日帰りも叶う、楽しい魚津旅の様子をお届け!

Index

    蜃気楼をモチーフにした「ミラたん」がお出迎え!

    東京駅から北陸新幹線「かがやき」に乗り、約2時間で富山駅に到着。そこから「あいの風とやま鉄道」に乗り換え、電車に揺られること約30分弱。魚津駅に到着した。

    富山から「あいの風とやま鉄道」に乗って魚津駅へ。

    魚津駅の跨線橋からの眺め。青空が気持ちいい。

    1/1

    魚津駅に到着すると、いろいろな場所で水色の可愛らしいキャラクターが目に飛び込んでくる。「ミラたん」という魚津市のイメージキャラクターで、名前は魚津市で見られる「蜃気楼=ミラージュ」から付けられたもの。つぶらな瞳や口角がなんともかわいい…♡ お祭やイベントの時には会えることも! 街の至るところでグッズも販売されているので、ぜひチェックしてみよう。

    駅のホーム、駅前、観光案内所で見る人を和ませるミラたん。

    ぬいぐるみや石像など、いろいろな姿が楽しめる。

    魚津市は世界でも珍しい蜃気楼の出現頻度が高い街として知られており、3月下旬~6月上旬が蜃気楼シーズンに。

    1/ 1

    日本で現存する最古の水族館「魚津水族館」へ

    魚津駅からタクシーで約10分(魚津市民バスでも行ける)、魚津水族館に到着。魚津水族館は国内で現存するもっとも古い水族館で、大正2年誕生した初代、昭和29年に復活した二代目に続き、現在は昭和56年にオープンした三代目となる。富山湾の水生生物を中心とした展示内容が特徴の一つで、平成25年には創立100周年を記念したリニューアルも行われた。

    愛らしい佇まいにキュン。

    約330種類の生き物を常時展示。ブリやカンパチ、ヒラメ、エイなど、富山湾の魚たちが泳ぐ富山湾大水槽は、日本で初めて作られたアクリル製水中トンネルもあり、ダイバーたちが餌やりをする「富山湾大水槽お食事タイム」も人気。富山湾で捕獲されたリュウグウノツカイの剥製や、ダイオウイカの捕獲・解剖記録も見ることができる。

    ユニークな構造の水中トンネル。海の中にいるような気分に。

    ダイオウイカやリュウグウノツカイのオブジェも!

    1/1

    「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」をテーマに掲げる魚津水族館だが、富山だけでなく、世界に生息する生き物に出合うこともできる。クラゲやカラフルな南の海の魚たち、アザラシにペンギンと展示内容は大充実! お魚たちのショーも見どころの一つに。また、それぞれの生き物に関する解説も読み応えがあり、スタッフの皆さんの生き物愛を感じずにはいられない。

    ふわふわと水中を漂うクラゲたちやサンゴなど、水槽ごとに個性の違う生き物たちを見ることができる。

    ふわふわと水中を漂うクラゲたちやサンゴなど、水槽ごとに個性の違う生き物たちを見ることができる。

    ふわふわと水中を漂うクラゲたちをはじめ、水槽ごとに個性の違う生き物たちを見ることができる。

    大きなピラルクものびのびと泳いでいる。

    1/1

    チケットをはじめ、生き物が寿司ネタの形でとして紹介されている場合もある。

    なんとなく視線が痛い…!?

    1/1

    水族館の人気者、アザラシとペンギンのプールも。水中を泳いだり、水面に顔を出したり。

    ずーっと見ていられる可愛らしさ。

    1/1

    また、富山湾の地形を学べる模型や、水族館の歴史を知れる年表の展示など、海の生き物のほかにもたくさんの見どころが。屋上の展望台からは富山湾や立山連峰を眺めることもできる。

    富山湾の地形がわかるジオラマ。

    魚津水族館誕生のきっかけとなった富山博魚津会場のポスター。

    キュートなお魚の床やホタルイカを発見!

    1/1

    魚津という立地ならではの、他の水族館にはない味わいとを堪能できる場所に大満足!

    魚津水族館

    Infomation

    • 富山県魚津市三ヶ1390
    • TEL.0765-24-4100
    • 営9:00~17:00(入館は16:30まで)
    • 無休※ただし年末年始、12月1日~翌年3月15日までの月曜は休館(月曜が祝日のは翌平日が休み)
    • 一般料金¥1,000

    魚津水族館公式サイト

    畏怖の念を抱く…! 巨大で不思議な埋没林に感動

    「魚津水族館」からタクシーで10分弱、「魚津埋没林博物館」へ。ここでは、埋没林と蜃気楼という自然が作り出す神秘に触れることができる。

    近未来的なデザインの建物が目を惹く「魚津埋没林博物館」。

    近未来的なデザインの建物が目を惹く「魚津埋没林博物館」。

    「水中展示館」への道。

    1/1

    そもそも埋没林とは、火山活動や河川の氾濫など、何らかの理由で埋もれてしまった林のこと。「魚津埋没林」は、約2000年前、地上に存在していたスギの原生林が片貝川の氾濫によって流出した土砂に覆われたのち、海面が上昇したことで海の下に没したものだ。

    昭和5年に始まった魚津港修築工事で砂浜を掘削したところ、地中から200株以上の樹根が出土したことで存在が明らかになった。中には直径が2mを超える巨大なものも! 昭和30年には特別天然記念物の指定も受けている。

    この博物館は、樹根が発掘された場所に建てられたのだという。エントランスホールから連絡通路を通り、「水中展示館」へ。扉を開けると、大きなプールの中に埋没林が…!

    大きく根を張った姿が圧巻…! 独特の空気感が漂う。

    こちらでは、樹根を発掘した場所に地下水を満たして保存している。想像を超える大きさと、あまりにも神秘的な佇まいを前にして、これまでに味わったことのない畏れに近い感情が湧き上がってくる。

    弥生時代に埋没した樹根が当時のまま保存されている。

    階段を降りると、水中の様子を見ることもできる。

    樹根の解説にミラたんの姿も!

    1/1

    砂や石でできた地層と豊富な地下水のおかげで密閉状態が保たれたことが、腐ることなく保存された大きな要因なのだとか。根の周囲からは当時の植物の種や花粉昆虫が見つかり、貴重な資料にもなっている。

    また、水中展示館の隣にある「乾燥展示館」では、発掘された樹根を乾燥した状態で展示していて、2000年前の樹木に触ることが可能!

    こちらも迫力がすごい!

    2000年前に想いを馳せる。

    カッコいい樹根。

    美しい年輪に目を奪われる。

    1/1

    ほかにも埋没林の発掘現場に屋根をかぶせた「ドーム館」や、蜃気楼などの映像を見られる「ハイビジョンホール」といった展示が楽しめる。

    建築デザインも必見。

    すぐそばには魚津港が。

    魚津駅には埋没林を描いたタイルの床も。

    1/1

    魚津という土地のことや自然の不思議を学べる興味深いスポットに、ぜひ足を運んでみよう!

    特別天然記念物 魚津埋没林博物館

    Infomation

    • 富山県魚津市釈迦堂814
    • TEL. 0765-22-1049
    • 営9:00~17:00(入館は16:30まで)
    • 無休※ただし年末年始、12月1日~3月15日までの木曜は休館
    • 一般入館料¥640

    特別天然記念物 魚津埋没林博物館公式サイト

    写真、取材、文・重信 綾

    Share

    • twitter
    • threads
    • facebook
    • line

    Today's Koyomi

    今日の暦
    2025.9.
    27
    SAT
    • 六曜

      先勝

    サブ的立場で動くと物事が通りやすい日です。世の中、実力はあるのに表舞台に出る気がない人や、評価される時を得ていないだけの人が相当数います。しかし、流行(大衆性)や知名度に関心がない人はそもそもアピールせず、密かに暮らすことを好みます。結果的にその人々は誰かに手引きされない限り、まず世に知られません。

    Movie

    ムービー

    Regulars

    連載