文/のぞみ
1.仕切り付きのケース
家の中をすっきりと整理するためには、モノの住所が決まっていることが大切だと思い、文房具入れの引き出しの中を細かく分けられる、“仕切り付きのケース”を購入したことがあります。
可動式の仕切りを入れて、ハサミ、カッター、ペン、マーカーなど、モノごとにひとつひとつ細かく分けていました。しかし、子どもが小さかった頃は仕分けた通りの場所に戻せず、大人でも決めた位置に戻すことに手間を感じました。
今は「書くモノ」「切るモノ」「貼るモノ」「はさむモノ」のように、使い方で大まかにケースを分けて収納。「切るモノ」の中は、ハサミ、カッター、ペーパーナイフをすべて一緒に入れています。
細かい仕切りは、見やすく取り出しやすさはありますが、しまいにくさの手間を考えると筆者には合いませんでした。使い方別にジャンル分けし、同じモノを複数入れすぎないようにすれば、細かく仕切らなくても十分使いやすい収納になります。分類しすぎないことも大切だと実感しました!
2.不織布ケース
仕切るグッズとして、衣装用の“不織布ケース”を購入したことがあります。衣装ケースに洋服をしまう際、ブラウスやニットなど種類で分けるのに便利だと思いましたが、ケース自体がやわらかいため、仕切りとしての役割が思ったようには果たしてくれませんでした。
衣装ケースの中で仕切りが必要な際は、大きめのブックスタンドで区切ったほうが、しっかりと立てて収納できます。不織布ケースは100均でも手に入りやすく、いろいろなサイズがあるので使い勝手がよさそうと手を伸ばしがち。ですが、基本的に洋服はきちんと畳んで立てて入れられれば、仕切りケースを入れなくても、ごちゃごちゃすることなく収められます。
なくてもいいモノであれば、できるだけモノを少なくした方が、手間を省くことにも繋がりますよ。
3.ラベリングテープ
以前は子ども用のおもちゃ収納ケースに、ラベルライターで細かく中身をラベリングしていました。でんしゃ、レール、パズル、いろえんぴつなど分類名をケースに明記していましたが、子どもはラベリングの文字をほとんど見ていなくて、片付けやすさも変わりませんでした。また、ラベリングがたびたび剥がれてくることも手間になってしまい、結局はすべてやめてしまいました。
おもちゃ収納は、外側の模様がそれぞれ違う布製のケースで分けて、「動物の模様にはブロック、しましま模様にはレールを入れてね」と模様ごとにざっくりと位置を指定したほうが、子どもにとって元に戻しやすかったようです。
また、モノの指定席はここだと分かるように、家中あちこちラベリングをしていたこともあります。しかし、小さな文字を読むことは大人でも手間ですし、小さなストレスを感じていました。
そのため今は、紅茶とほうじ茶が似ていて判別できない、棚の上や奥にあるため中身がまったく見えないなど、家族が使う場所でどうしても必要なところにのみ貼っておく程度にしています。あちこち細かくラベリングすることは、筆者宅には必要ありませんでした。
ラベリング自体も、マスキングテープにサッと書いて貼るだけ終わり! できるだけ手間は減らしていきたいですね。
まとめ
収納グッズは細かいモノから大きなモノまで、便利なモノがたくさんあります。自分の性格や家族の年齢、普段の行動に馴染むかなど、日々の暮らしの中での使い方をしっかり想像してみることが、とても大切です。
とはいえ、買って使ってみたからこそ、わかることもたくさんありますね。数々の失敗は、モノ選びの大切な基準になっていき、じっくり比較検討して購入するスキルも身につけられます。失敗は誰でもどんなときでもありますので、そこから学んだことを、次の買い物にしっかり活かせるようにしたいですね。
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のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani