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日本屈指の湯量を誇る、白く、静かな温泉郷
日本列島のほぼ真ん中にある岐阜県の奥飛騨温泉郷は、“奥”と名が付くだけあってなかなかの山奥。バスで山道を上るにつれて徐々に雪景色になっていき、気がつくと一面雪の白い世界!
奥飛騨は、まるで別世界に迷い込んだような不思議な感覚に包まれる、そんな魅力的な場所。そしてそこには、どこまでも白い雪景色や湯量も湯源も豊富な温泉、干し野菜や発酵食品、この土地でしか味わえない食など、“奥”だからこその魅力がたくさん待っている。
一番上は標高2156m。
冬は屋上の展望台で〈にしほくん〉が待ってます!
5つの温泉地を持つ奥飛騨温泉郷。おすすめコースは、その中で最も歴史が古く湯量が豊富な平湯温泉に昨年9月にオープンした宿「界 奥飛騨」で湯と食を楽しみ、新穂高ロープウェイに乗って2000m超えの世界での雪遊びをするコース。
ロープウェイから見る奥飛騨の雪景色、そして頂の森で触れるサラサラの粉雪。これが楽しめるのは冬の時期だけ。真っ白な世界に身を委ね、心も体もゆっくり癒されよう。
奥飛騨を目一杯楽しむ、ぴったりの宿はここ
飛騨に攻め入った武田信玄の家臣が、老猿に導かれ道端の湯に浸かり元気を取り戻したという伝説を持つ平湯温泉。40以上の源泉から1日1200万リットルもの湯が湧き出ている、そんな日本屈指の温泉郷に昨年9月にオープンしたのが「界 奥飛騨」。
客室やサロンには、飛騨の伝統技術である曲げ木の技術を使ったインテリアや飛騨家具が置かれていて、奥飛騨の森の中にいるような気持ちになれる、そんな魅力的な宿。
「飛騨MOKUの間」は、曲げ木をモチーフにしたヘッドボードや飛騨家具などが置かれ、飛騨の豊かな森を感じられる空間。
中庭の足湯。この時期は雪景色を眺めながらひと息つける。
温泉は、中庭に面した足湯、雪の中から空を見上げる感覚で湯が楽しめる大浴場の露天風呂、そしてお風呂付きの部屋もあり。湯守が平湯の湯を解説する「温泉いろは」に参加すれば、より楽しくなること間違いなし。
夕食で郷土料理に舌鼓を打ったあとは、地元産ウイスキーなどを使った薫香体験に参加するのもいいし、降り積もる音に耳を傾けながらの雪見風呂も捨てがたい…。のんびり、でも味わい深い夜が過ごせます。
湯で体を癒し雪景色で心洗われる。白い世界でのんびりまったり。冬の奥飛騨の極上の時間です。
INFORMATION インフォメーション
界 奥飛騨
高山市奥飛騨温泉郷平湯138 ☎︎050・3134・8092(界予約センター) 和室1泊2食付き2名1室1名あたり¥31,000〜 チェックイン 15:00 チェックアウト 12:00 アクセス/平湯バスターミナルより徒歩3分。新宿より濃飛バス平湯バスターミナルまで約1時間30分。JR高山駅より路線バスで平湯バスターミナルまで1時間。
お散歩がてらに訪れたい、平湯温泉おたのしみスポット
平湯の文化と歴史を感じられる平湯民俗館・平湯の湯
同じ高山市の旧上宝村の蔵柱地区から移築した市の文化財「旧豊坂家」と、富山県利賀村から移築した合掌造りの「旧高桑家」は、いずれも見学無料。同じ敷地内にある「平湯の湯」は、寸志で利用できる日帰り入浴施設が。隣には平湯神社が鎮座しており、とても風情が溢れるエリア。
INFORMATION インフォメーション
平湯民俗館・平湯の湯
●高山市奥飛騨温泉郷平湯29 ☎︎0578・89・3339 営業時間 民俗館9:00〜17:00、温泉6:00〜21:00(冬季8:00〜) 不定休 入浴料 寸志(¥300程度)
ランチやコーヒーでほっとひと息、カフェ マスタシュ
今年創業40年を迎えるログハウス風佇まいのカフェ。夏場は観光客で溢れるが、雪深い時期は地元の方が新聞を片手にコーヒーを飲む、そんなゆったりとした居心地の良さが魅力。
ランチにぴったりのプレートメニューに加え、ケーキやパフェといったデザート系も充実。マスターがサイフォンで淹れてくれるコーヒーを飲みながら、のんびりしたひとときを。
INFORMATION インフォメーション
カフェ マスタシュ
●高山市奥飛騨温泉郷平湯679 ☎︎0578・89・2634 営業時間8:00〜18:00 不定休
名物〈はんたいたまご〉や地酒など、お土産が大充実なつるや商店
お店の入り口にある小さな温泉・鶴の湯温泉で作られているのは、黄身が固くて白身が半熟の〈はんたいたまご〉¥100。ほんのり塩味なのは、温泉に塩味が効いているからだそう。
他にもお菓子や地酒、朴葉みそなどお土産にぴったりな地元の味覚が勢揃い。特にお酒の品揃えは圧巻で、飛騨高山の7つの蔵元の日本酒に加え、地元産ウイスキーやリキュールなども。
INFORMATION インフォメーション
つるや商店
●高山市奥飛騨温泉郷平湯519 ☎︎0578・89・2605 営業時間 8:00〜20:00 不定休
あれこれ欲しい!ローカルなお土産たち
ほのぼのしつつもなんだかおしゃれ。買い物心がそそられるローカルなお土産をご紹介!