今欲しい“スマートウォッチ”5選 血中酸素まで測定、コロナ対策にも活躍

ライフスタイル
2021.03.18
ライフスタイルや環境の変化に伴い、健康づくりの指標となるさまざまな数値を記録できるアイテムが人気を集めている。ここでは、進化が目まぐるしい“スマートウォッチ”に注目!

カラダからのサインを見逃さないために可視化。

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リモートワークが普及し、生活習慣の乱れによる不調やストレス、運動不足が気になっている人が増えている。そんなさまざまな変化に気づくために、日々の体調を記録しておくことは健康促進に欠かせないと、医師の佐藤昭裕さん。

「医療福祉の現場では、呼吸、体温、血圧、脈拍の4項目を基本に、人間の生命活動における重要な指標のことを『バイタルサイン』と呼んでいます。あらゆる数値を測り、その経過を見ることで、患者さんのカラダがどのような状態であるかのひとつの判断基準にしています。血圧は、anan世代はまだ気にしなくていいかもしれませんが、それ以外は新型コロナウイルスの感染を知る上でも大事な数値。さらに、バイタルサインである呼吸の数値『血中酸素濃度』は、気づかぬうちに低下していることが多いので、把握しておけばいち早く処置ができます」

正確な数値を知るためにも毎日同じ時間に測ることが大事だそう。体調だけでなく、体型やストレス、睡眠なども可視化しておけば、モチベーションキープやメンタルケアにも繋がる。最先端のテクノロジーを駆使したヘルスケアグッズやアプリを利用して、心身の健康管理に役立てよう。

スマートウォッチ

たくさんの便利な機能を搭載したスマートウォッチ。ヘルスケア機能も充実していて、健康管理の強い味方。スタイリッシュな見た目で、つけるだけでテンションUP。

GPS搭載で、アクティブ派に最適。運動や睡眠の質をモニタリング。

Fitbit『versa 3』
機能:心拍数、生理周期、睡眠の質、消費カロリー

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心拍数、有酸素運動のレベルの確認ができたり、ワークアウトなどの記録もできる。20種類以上のエクササイズモードで、運動不足解消を手助けする。各¥29,990*税込み(Fitbitカスタマーサポートセンター TEL:0120・998・549)

日々のトレーニングやライフバランスを向上!

Polar『Polar Unite』
機能:心拍数、睡眠の質、呼吸数、消費カロリー

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心拍計測とスマホ接続のGPSを使用するトレーニングモードで連続50時間の使用が可能。心拍数と睡眠スコアをもとに、カラダやメンタルの疲れの回復状況を6段階で表示してくれる。各¥19,800(Polar info@polar.com)

女性のための健康管理や、モニタリング機能を豊富に搭載。

Garmin『Lily Classic』
機能:心拍数、呼吸数、睡眠の質、生理周期、消費カロリー、ストレス

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小さなボディ、細いバンドと華奢なデザインが印象的な女性向けの新機種。高度な光学式心拍計で、心拍数、呼吸数、ストレスレベルなどを確認できる。妊娠経過のトラッキングも。¥27,800(Garmin TEL:0570・049530)

血中酸素、心電図記録と、驚きの健康管理機能を続々搭載!

Apple『Apple Watch Series 6』
機能:血中酸素濃度、心電図、心拍数、睡眠の質、生理周期、消費カロリー

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手首の上で血中酸素の測定や心電図の記録ができ、不規則な心拍の通知機能も。座りっぱなしだとリマインダーを送ってくれるなど、リモートワークの体調管理にも。¥42,800~(Apple Storeコールセンター TEL:0120・993・993)

血中酸素レベルを24時間リアルタイムでモニタリング。

HUAWEI『WATCH FIT』
機能:血中酸素濃度、心拍数、睡眠の質、生理周期、消費カロリー、ストレス

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血中酸素レベルの計測ができ、低下した時はアラートでお知らせ。ワークアウト、睡眠、ストレス状況などのライフログを記録できるほか、フィットネス動画の視聴もできる。各¥13,800(HUAWEI TEL:0120・798・288)

いま知っておきたい健康キーワード

血中酸素濃度…血液中の酸素の量を表す。
赤血球が酸素と結合している割合。満タンだと100%、正常値で99~96%。呼吸不全が進むと93%を下回るので、新型コロナウイルス感染症の重症化の目安となるため、それを測定できる機器が注目を集めている。

心電図…不整脈などの早期発見に有効。
心臓が発生する微弱な電流を測定し、波形として表したもの。心臓は規則正しく繰り返し動くことで血液を体中に送り出しているため、波形を読み取り、記録することで、不整脈や心筋梗塞の進行の予防になる。

心拍数…1分間に心臓が拍動する回数。
健康な成人の安静時の脈拍数は、1分間に約60~100回。心拍数が基準値よりも高いと、心疾患のリスクが高まる。また普段の数値を記録しておくことで、トレーニングや運動時の負荷のコントロールにも活用できる。

呼吸数…病気の重症化を早期発見できる。
酸素の循環における重要な指標で、成人の1分間の呼吸数は12~20回。一般的に発熱時や肺炎になると呼吸数が増えるため、新型コロナウイルス感染症の重症化の予測が可能。逆に脳出血などがあると呼吸数は少なくなる。

睡眠の質…心身の健康、生産性の向上に。
質のよい睡眠は、疲労から心身を回復させるだけでなく、成長促進、健康維持、ダイエット、美容促進などさまざまな効果をもたらす。逆に睡眠不足は、糖尿病など生活習慣病のリスクを高めたり、症状を悪化させる恐れも。

生理周期…周期の乱れは、不妊の原因にも。
生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの間隔のこと。正常な周期は25~38日。ストレスや疲れ、体調不良によって乱れやすいが、長期間、正常な周期からズレてきたら、何らかの病気が潜んでいる可能性が。

消費カロリー…意識すれば、痩せスピードが加速。
基礎代謝、生活活動代謝、食事誘導性代謝により消費される熱量の合計。摂取カロリーが消費カロリーを上回らないように心がけると、ダイエット効率が高まり、しなやかで美しいカラダづくりの近道に。

ストレス…自律神経の乱れに直結する。
外部から刺激を受けることで、心身に負担がかかって生じるゆがみのこと。対人関係、睡眠不足などさまざまな原因で起こる。ストレスによって自律神経の働きが乱れやすく、カラダの器官にも不調が表れる。

佐藤昭裕さん 日本感染症学会専門医。五反田の「KARADA内科クリニック」院長。『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(SBクリエイティブ)が発売中。

スウェット¥28,000(シーバイクロエ/クロエ カスタマーリレーションズ TEL:03・4335・1750)

※『anan』2021年3月24日号より。写真・山口 明(モデル) 多田 寛(商品) スタイリスト・中根美和子 ヘア&メイク・北原 果(KiKi inc.) モデル・穂志もえか 構成、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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